合同会社西友は7月1日から全店2020年1月11日現在333店舗)の全売場でレジ袋の無料配布を終了、すべてのレジ袋をバイオマス素材配合率30%のものへ切り替え、有料で提供する。スーパーやコンビニエンスストアのレジ袋の有料化は国によって同月から義務付けられており、イオングループやマツモトキヨシホールディングスなどは4月から有料化している。西友は、レジ袋に替えて再生ペットボトルを素材に使ったオリジナルデザインのエコバッグの提案などを進めていく。
同社は「3R」(Reduce/削減、Reuse/再利用、Recycle/リサイクル)を軸に、プラスチック削減を進めている。レジ袋の有料化は2012年7月から食品売場で開始、それまで実施していたマイバッグ持参の2円引きを廃止したが、マイバッグ促進のため一歩踏み込んだ施策で消費者の理解を得ることができ、レジ袋の辞退率は20年4月末時点で78.1%まで高まっている。
今回の有料化で、食用品袋は1枚5円、住居用品袋はSSサイズ2円、Mサイズ6円、Lサイズ10円。
花用5円、衣料品用SSサイズ2円~Lサイズ10円、弁当・刺身用はSサイズ2円、Lサイズ5円。5月23日から店頭で告知している。有料化に併せ、エコバッグ8種類(86円~216円 、税込)を制作した。これまでのボトルホルダーなどの便利な機能やデザインが人気のタイプには6月以降、新デザインが4種類登場。うち2種類は、初めての取組みとして、「エイブルアート・カンパニー」とのコラボレーションで、障害者アーティストによるデザインを採用した。
エイブルアート・カンパニーは2007年4月、障害者がアートを仕事にできる環境をつくることを目的に設立。一般財団法人たんぽぽの家を本部として、NPO法人の「エイブル・アート・ジャパン」、「まる」が連携し、共同で事業を行っている。西友は同カンパニーの活動に賛同し、同団体所属のアーティストの作品をエコバッグに採用することで、売上の一部をアーティストの支援に活用していく。
西友のサステナビリティ(持続可能性)は、親会社であるウォルマートが掲げる「Global Responsibility(グローバル・レスポンシビリティ)」という取り組みのもと、社会課題や環境問題の解決に向けて、「機会創出」「環境」「地域社会」の3つを注力分野と定めている。環境に関しては「人々の暮らしと環境を持続させる商品を販売すること」を最終目標の一つとしており、水産物における認証商品の拡充や「みなさまのお墨付き」をはじめとするプライベートブランド商品の原料(パーム油・紙パルプなど)や容器包装を持続可能なものに切り替えるなど、各活動を推進している。
【参照記事】西友 – レジ袋の無料配布をすべて終了いたします。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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