カナダ証券取引所(以下CSE) が13日、イーサリアムネットワークを活用した証券の精算および決済プラットフォームを立ち上げたとCointelegraphが報じている。
このプラットフォームでは、企業が株式や社債の発行の代わりに「証券トークンオファリング(Security Token Offerings)」を実施し、資金調達ができる。同プラットフォームで発行されたトークンは、証券取引委員会による監査の対象になるようだ。
今回の発表とともに、CSEは3Dプリンター製品を追跡できるブロックチェーン技術を開発するカブニ・テクノロジーズ社を紹介し、同社がSTOを行う最初の企業となるという覚書を締結した。
CSEは「STOは本来規制下にないと勘違いされているICOとは異なり、新たな資金調達手段になる」と主張している。また、プラットフォームの設立はスタートアップの起業家が既存の大企業と同様に資本市場にアクセスすることをサポートできるという観点から利益をもたらすだろうとしている。ICOは新たな調達手段として2017年に注目を集めたと同時にさまざまなトラブルやそれにともなう議論を巻き起こした。ICOに続く新たな資金調達手段として生まれたSTO。今後の展開が楽しみである。
【参照サイト】Canadian Stock Exchange Launches ‘Fully-Regulated’ Token Funding Platform, ‘Unlike’ ICOs
【関連ページ】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法(ETH)
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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