人気NFTコレクションBored Ape Yacht Club(BAYC)を運営するYuga Labsは3月23日、シードラウンドで4.5億ドルの資金調達を発表した。本ラウンドにはAndreessen Horowitz(a16z)などが参加しており、40億ドルの評価額を得たとしている。
今回の資金調達はa16z以外にAnimoca Brands、LionTree、Sound Ventures、Thrive Capital、FTX、MoonPayなども参加しており、以前からNFTに関する企業への支援を進めるVCより注目を集めていた。
同社は、人気NFTコレクションBAYCの運営であるとともに、同様に人気NFTコレクションであるCryptoPunksのIPを取得したことでも知られている。他にもブロックチェーン事業を展開しており、近日中には大規模なメタバースプロジェクトである、Othersideの発表を予定している。
Yuga Labsは、3月17日にBAYCの独自トークン「ApeCoin(APE)」を発行していた。ApeCoinは、取引開始初日に数十億ドルの時価総額を記録している。
今回の資金調達で得た資金は、同社の成長を加速させるため、クリエイター、エンジニア、トレーダーという幅広い業種の人材採用、合弁事業への取り組み、パートナーシップの締結などへ利用するとのことだ。
Yuga Labsが手掛けるNFTコレクションは、BAYC以外にもMutant Ape Yacht Club(MAYC)などすでに市場で評価されているものが複数存在し、今後より注目を集めるだろうといわれている。
Quantum EconomicsのブロックチェーンリサーチディレクターであるAlexandre Lores氏は、「BAYCとMAYCのコミュニティは強固なものに成長した。ロレックスやランボルギーニのようなステータスシンボルとなっている。」とコメントしている。
株式会社techtec リサーチチーム
最新記事 by 株式会社techtec リサーチチーム (全て見る)
- 米Coinbase、NFTマーケットプレイスのβ版をリリース - 2022年4月25日
- イーサリアムが初の年間レポートを公開、16億ドルの財源やETH総発行量の0.3%を保有していることが明らかに - 2022年4月21日
- Meta、メタバースでのクリエイター向け販売手数料を47.5%に設定 - 2022年4月20日
- イーサリアム「The Merge」の実施が2022年後半に延期 - 2022年4月19日
- 「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ - 2022年4月15日