仮想通貨マイニング企業Argo Blockchainは、ブロックチェーンソリューションDMG Blockchain Solutionsと協力し水力発電によるクリーンエネルギーを利用したビットコインマイニングプールを立ち上げると発表した。
Terra Pool(テラ・プール)と名付けられたビットコインマイニングプールプロジェクトは、中国を中心とする大手マイニングプールとは異なり、マイナーがクリーンな再生エネルギーを使用することを義務付けるという。Terra Poolでは今後10年で温室効果ガス排出量を削減することを目標に、マイナーが持続可能で環境に配慮した方法でビットコインを生み出すインセンティブやプラットフォームの提供を行っていくとしている。
ビットコインのマイニングには膨大な計算量が必要となる。ケンブリッジ大学のオルタナティブファイナンスセンターによると、マイニングにより毎年、推定で14.44GWまたは128.77テラワット時が消費されているという。Digiconomistによれば、ビットコインの生産に使用される二酸化炭素排出量はロンドンの二酸化炭素排出量にも匹敵する勢いで増大してきている。
ビットコインの電力消費が取りざたされる中、伝統的な既存の金融にも目が向けられ始めている。2015年のパリ協定以降、世界の大手銀行60行が約4兆円を化石燃料企業に提供しているためだ。世界的に高まる気候変動リスクへの対応は仮想通貨業界にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきたい。
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【参照記事】Bitcoin Firms Team Up to Launch ‘Clean Energy’ Mining Venture
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