2021年Solidity開発者アンケートが2月27日に公開された。Solidityとは、暗号資産やNFTを作成する際に使用するスマートコントラクトを実装するためのプログラミング言語の1つである。
アンケートは下記の7つに分類されている。
- 開発者プロファイル
- Solidityの経験
- Solidityの専門性
- 開発者としての経験
- 言語の制限性
- 期待している機能
- 好きな機能と嫌いな機能
- コミュニティへの参加
アンケートには、世界73ヵ国から計435名の開発者が参加したという。2020年と比較すると、100%以上回答が増える結果となった。回答者の居住地は、2020年の48ヵ国から2021年の73ヵ国へと劇的に増加し、20%以上がアメリカ、次いで9%がインド在住と回答している。
英語を母語とする人が35%で、全体の80%以上の大多数が仕事では主に英語を話すとのことだ。ただし、このアンケートは英語のみで構成されていることに注意したい。
Solidityの経験は1年未満が56.1%、1〜2年が15.8%、2〜3年が12.5%、3年以上が15.5%となっており、1年未満の割合が昨年より若干増加している。
Solidityを使い始めてから生産性を感じるまでに要した期間としては、回答者の26.7%が1ヶ月未満、30.7%が半年未満、7.7%が1年以上かかると回答している。残りの23.3%は生産性を感じておらず、そのうち75%以上はSolidityを使い始めて6ヶ月以下の開発者たちだった。
SolidityはC++、Python、JavaScriptの影響を受けているが、回答者の好きなプログラミング言語は、各言語に均等に分布している。Pythonが最も多く全体の22.7%を占め、次いでSolidity(19.4%)、JavaScript(14.5%)、TypeScript(10.8%)、Rust(8.4%)となった。
イーサリアムの開発環境として最も人気があるのはHardhatで、全体の45%近くが使用しているようだ。それに続いてTruffleとRemixがそれぞれ約17%となっている。
DeFi Llmaによると、2月12日現在でSolidityによって記述されたコントラクトのTVLドミナンスは75.27%に及ぶという。
【参照記事】Solidity Developer Survey 2021 Results
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