SBIホールディングス株式会社は4月22日、ブロックチェーンを活用したトレーサビリティ・サービス等の提供を行うSBIトレーサビリティ株式会社を設立した。
2030年に向けて、すべての人々が豊かで平和に暮らし続けられる社会をめざし「持続可能な開発目標(SDGs)」が国連サミットで採択される中、生産に必要な資源が浪費により枯渇しないよう廃棄物を削減しリサイクル率を向上する、労働者の権利や一定水準の労働条件の保証する、および環境保護を促進するため、「責任あるサプライチェーン」などの概念が重要性を増している。
こうした中、単に商品のスペックだけでなく、その商品が適切な原材料、生産環境、プロセスを経て作られ、流通してきたものかが消費者の購買行動を大きく左右する機運がグローバルに高まっており、原材料収穫・生産を含めたサプライチェーン全体の透明性、アカウンタビリティ(説明責任)が強く求められる時代に突入してきた。
SBIトレーサビリティでは、ブロックチェーン基盤として、米R3社が開発するCorda(コルダ)を活用したトレーサビリティ・プラットフォームを構築し、そのような社会的課題に対し、サプライチェーンの透明性やアカウンタビリティ(説明責任)を実現するソリューションを提供していくという。
同社は最初の取組として、「日本産の食品(加工品を含む農畜水産物)」に着目し、「産地」や「SDGsへの貢献」についてサプライチェーンの透明性やアカウンタビリティ(説明責任)を実現するソリューションを提供し、もって日本の「農畜水産業所得の向上、事業の拡大」へ貢献していくとしている。また、本取組をきっかけに、「地方創生」にも通じる“海外需要をしっかり取り込める輸出の追求”という国策にも貢献する事業展開を進めていく考えだ。
【参照記事】ブロックチェーンを活用したトレーサビリティ・サービス等の提供を行うSBIトレーサビリティ株式会社の設立について
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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