ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、農林水産省の「みえるらべる」を取得したお礼品14品を掲載する「環境にやさしいお礼品特集」を2024年12月16日に公開した。
農⽔省では持続可能な食料システムの構築を目的に、食料システム全体での環境負荷低減の取り組みや国民理解の醸成に向けて、環境負荷低減の取り組みの「見える化」を推進している。 「みえるらべる」は、ガイドラインに基づき、「温室効果ガス削減への貢献」や「生物多様性の保全」などを分かりやすく等級ラベルで表示し、生産者の環境負荷低減の努力を消費者に伝える。消費者は「みえるらべる」の表示された農産物を選ぶことで、環境にやさしい農業を営む生産者の応援に繋がるという仕組みだ。
「さとふる」では90万点以上※のお礼品を掲載している。同社によると、お礼品名などに「サステナブル(サスティナブル)」というキーワードが含まれるお礼品への関心が高まっており、2023年の寄付件数は2021年と比較し4倍以上に増加した。
特集では、お礼品の紹介のほか、環境にやさしい農作物づくりや工夫している点、生産者の声も掲載している。
例を挙げると、株式会社大嶋農場(茨城県)のコメ「百笑米」は、化学肥料・農薬を一切使用しない有機栽培で、自家製の床土やたい肥、雪塩・はちみつなどで栄養を与え、うまみを引き出している。また、中干し期間を十分に設け、根の張りを強くすると同時にメタンガスの発生を抑制させ、稲刈りで発生する藁を田んぼへ返し、翌日には土にすき込み、来年の米づくりに向けた有機物資源として微生物を活性化させている。これらの取り組みが温室効果ガスの削減・生物多様性の保全につながるとして、「みえるらべる」の星3つを取得した。
田中ぶどう園(大阪府河内長野市)は、ビニールハウス無しで栽培可能な品種のぶどうを扱っており、10年ほど前から雨よけの屋根のみの露地栽培をしている。もともと早い時期から出荷するためにハウス栽培をしていたが、出荷時期を後ろにずらしても十分に売れると判断した。ハウス内の温度を保つための石油や重油を使用しなくなったことで温室効果ガスの削減につながり、重油代の高騰でもコストを抑えられているという。
本特集では、伝統的な農林水産物のブランド保護を図る制度「地理的表示(GI)保護制度」の普及・啓発を目的に、農水省と協力し制作したGI保護制度を学べるコンテンツ、さとふるに掲載されているGI登録産品のお礼品を紹介している。
【関連サイト】さとふる ふるさと納税 環境にやさしいお礼品特集
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HEDGE GUIDE 編集部 ふるさと納税チーム
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