ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互互換性)問題を解決すべく取り組む2つのプロジェクト、PolkadotとCosmosが接続可能であることが4月14日に実証された。以前より競合関係にあると認識されていたものの、両者が共存できることが証明されたことになる。
Polkadot系プロジェクトとして日本発のPlasm Networkと、Cosmos系プロジェクトとしてSecret Networkがテストネットでの接続に成功した。今後はメインネットでの接続を目指すという。
現状のブロックチェーンにはインターオペラビリティが存在しない。そのため、例えばビットコインをイーサリアムブロックチェーン上でそのまま取り扱うことができないのだ。
この問題を解決するのがPolkadotやCosmosであり、以前よりこの2つはどちらがブロックチェーンのハブとしての覇権を取るか競い合っていると認識されていた。しかしながら、今回の取り組みで両者が共存できることが明らかとなっている。
両者が共存できることのメリットは、プロジェクトがPolkadotかCosmosどちらか一方に接続していれば、もう一方のハブを経由することが可能になる点だろう。例えばPolkadotにだけ接続しているプロジェクトは、Plasm NetworkとSecret Networkのブリッジを経由して、Cosmosにだけ接続しているプロジェクトと通信することができる。
現状、Plasm NetworkはPolkadotのメインネットに接続されていないため、このブリッジ機能を実現するにはまずPlasm NetworkがPolkadotに接続する必要がある。これを、Polkadotのパラチェーンといい、パラチェーンになるためのオークションが開催される予定だ。
日本発のプロジェクトとして注目を集めるPlasm Networkは、元々はDAppsのプラットホームとなることを目指していたものの、現在はインフラや今回のようなブリッジシステムの開発に注力しているという。
【参照記事】Connecting Cosmos to Polkadot through Plasm Network: The MVP of Plasm Network’s Secret Network…
株式会社techtec リサーチチーム
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