米国で3月31日より上映されている映画「ゴジラvsコング」が、上映開始に合わせてオリジナルのNFTを販売したことがわかった。デジタルアート作品のマーケットプレイスMakersplaceより、計7種類のNFTが販売されている。
今回の取り組みは、映画のプロモーションの一環として行われたものだ。大作映画としては初めての試みになるという。今後3度に分けて段階的にNFTを販売していくとされ、第一弾では「Legends Will Collide」と呼ばれるアニメーションを含む7種類のNFTが対象となっている。Legends Will Collideは既に約1.1万ドルで購入されるなど高い人気を見せた。
NFT市場が盛り上がりを続けている中、NFTをマーケティング手法として取り入れる企業が増えてきている。アートと紐づけてただオークションで販売するだけでなく、サブコンテンツとして付与することで付加価値を与えることが目的だ。
今回は、大手映画会社のワーナー・ブラザーズが、デジタルコレクションを手がけるTerra Virtuaと提携することでNFTグッズを販売した。Terra Virtuaは、過去に「ゴッドファーザー」や「トップガン」、「パシフィック・リム」といった大手IPを使った取り組みを行なっている。
「ゴジラvsコング」でのNFTプロモーションの結果次第では、他のIPでも同様の取り組みが行われることが予想できるだろう。なお、ゴジラ vs コングは5月14日より日本でも上映予定となっており、上映に合わせて日本でも独自のNFTプロモーションが行われるか注目したいところだ。
ゴジラに関するNFTの取り組みは他にも登場している。3月31日には、米トレーディングカード大手Topps DigitalがWaxと提携することでゴジラのNFTを販売していた。ゴジラやモスラ、キングギドラといったキャラクターがNFTとして登場することになるという。
Waxは、マーケットプレイスではなくNFTに対応したウォレットであり、ウォレット上で直接NFTの購入や取引が可能となっている。5,000部限定の100ドルで購入できるゴジラのトレーディングカードは、既に売り切れの状態だ。
【参照記事】BossLogic’s ‘Godzilla vs. Kong’ NFTs Mark a First for Hollywood
株式会社techtec リサーチチーム
最新記事 by 株式会社techtec リサーチチーム (全て見る)
- 米Coinbase、NFTマーケットプレイスのβ版をリリース - 2022年4月25日
- イーサリアムが初の年間レポートを公開、16億ドルの財源やETH総発行量の0.3%を保有していることが明らかに - 2022年4月21日
- Meta、メタバースでのクリエイター向け販売手数料を47.5%に設定 - 2022年4月20日
- イーサリアム「The Merge」の実施が2022年後半に延期 - 2022年4月19日
- 「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ - 2022年4月15日