LastRoots、3.5億円の第三者割当増資を決議。オウケイウェイヴを引受先に

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株式会社LastRoots(以下、LastRoots社)は2019年3月25日の臨時株主総会にて、日本最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」の運営を行う株式会社オウケイウェイヴ(以下、オウケイウェイヴ社)を引受先とする3.5億円の第三者割当増資を決議した。

LastRoots社は、2016年7月にICOにて6億円超の資金調達を実施し、動画広告と仮想通貨を組み合わせた広告サービスプラットフォーム「c0ban.tv」および仮想通貨取引所「c0ban取引所」の運営・開発を行ってきた。2017年3月の「c0ban取引所」オープン後、同年9月27日には、資金決済に関する法律第63条の3第1項の規定による仮想通貨交換業者の登録申請書を関東財務局へ提出し、それ以降「みなし仮想通貨交換業者」として営業している。同社は、2018年の4月に関東財務局より、仮想通貨交換業に係る経営管理態勢およびシステム管理態勢の強化など4点について業務改善命令を受け、改善に取り組んでいた。

オウケイウェイヴ社は、メッセージングサービス「OKWAVE GRATICA」において、感謝の気持ちとしてお互いに贈り合うことができるサイト内仮想通貨「OK-チップ」による「感謝経済」プラットフォームの構築を行っている。2019年1月29日にはLastRoots社と業務提携を行い、2019年2月にはLastRootsの発行済株式の34.15%をSBI Ventures Two株式会社から取得、同社を関連会社としていた。今回の第三者割当増資により、LastRoots社は、オウケイウェイヴ社とのパートナーシップをより強固にして両社サービスの連携を速やかに図ると共に、経営管理態勢及びシステム管理態勢の強化を図り、早期の仮想通貨交換業者の登録完了を目指す狙いだ。

2019年1月には一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の第二種会員に入会し、仮想通貨交換業登録に向けて準備を進めてきたLastRoots社。同社は国内取引所の中でも大手から出資を受けることなく「独立系」の取引所として運営を続けてきた。しかし、世界的に規制が強まり、仮想通貨交換業の金融サービス化が進む中で、プレイヤーが変わりつつある。引き続き注目していきたい。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。