NFTを担保にローンが組めるJPEG’dが、最古のNFTシリーズとして人気のCryptoPunksに対応したことを10月1日に発表した。併せて、分散型オラクルソリューションChainlinkとの提携も行なっている。
NFT市場が盛り上がるにつれて、DeFiとの連携が加速するようになってきた。NFTを担保にしたローンサービスも続々と誕生しており、JPEG’dもその一つである。JPEG’dでは、CryptoPunksなどのNFTを担保として預け入れることで、その価値を担保としたステーブルコイン「PUSd」を発行することができる。
発行されたPUSdを使い、保有者は流動性マイニングや利回りを獲得することが可能だ。所有するNFTを売却したくはないものの、所有しているだけでは機会損失が発生するため、そのような場合にNFTを担保にして手元資金を増やすことができる。
NFTの場合、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のようなユーティリティトークンと違いそれぞれ固有の価値がつけられている。そのため、純粋にNFTを担保にするのは難しいといえる。
そこで重要になるのが、Chainlinkのようなオラクルプロバイダーだ。Chainlinkの分散型オラクルソリューションを活用することで、NFT価格の極端な乖離を防ぐことが期待されている。NFTは流動性が少なく、一度の売買で大きな価格変動が発生する傾向にあるものの、Chainlinkを接続することで平均的な価格(プライスフィード)を参照できるようにする。
JPEG’dが、オラクルプロバイダーとしてChainlinkを選択した理由は、これまでに高い価値を持つコントラクトを動かしてきた実績があるだけでなく。アーキテクチャに柔軟性があることを評価したという。
JPEG’dは、今後CryptoPunks以外にArt BlocksやBored Ape Yacht Clubなどのシリーズにも対応予定だ。なお、現時点でローンチ時期は未定となっている。
【参照記事】The Oracle: The Missing Link. Introduction | by JPEG’d | Sep, 2021
株式会社techtec リサーチチーム
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