ICOレーティングサービスのICOベンチは、コインテレグラフに共有したレポート内で、1月前半のICO(Initial Coin Offering:イニシャル・コイン・オファリング)調達額が約1億6,000万ドル(約174億円)であったことを報告した。1月19日付でコインテレグラフが報じている。
コインテレグラフによると、1月前半の調達額1億6,000万ドルは先月の33%程度に過ぎず、この調達額の半分が一つのプロジェクトによって調達されたことも明らかにされている。また、プロジェクト数は150社以上で12月を除く過去数か月と同水準となっているとのことだ。
国別では、資金調達額ではカナダが約8,000万ドル(約88億円)で1位だが、プロジェクト数では米国が8プロジェクトのICOが実施で他国と比較して大差で1位となっている。
ICOサイクルは2017年末よりも確実に衰えを見せており、仮想通貨取引所BitMEXはICOによって資金を調達したプロジェクトが保有するトークン価値が約240億ドル(約2兆6,000億円)から50億ドル(約5,500億円)にまで目減りしているとのレポートも公開されており、ICO市場の冷え込みを象徴している。従来の資金調達よりも比較的容易に調達が可能なICOは2018年初頭まで注目を集めていたが、規制による引き締めがICOの資金調達額に如実に現れる結果となった。
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