ヒューリック、日本初のサステナビリティ・リンク・ボンド発行。公募形式では世界初

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不動産大手のヒューリック株式会社は8月25日、日本初となるサステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)の発行を決定したと発表した。発行年限と発行額は未定だが、10月の発行を予定している。主幹事はみずほ証券株式会社(事務)、野村證券株式会社、大和証券株式会社、SMBC日興証券。資金使途として、ヒューリックは調達資金の一部を2025年の「RE100」達成に向けた太陽光発電設備の開発、および銀座8丁目開発計画における日本初の耐火木造12階建て商業施設の竣工に向けた開発に充当する予定だ。

SLBとは、あらかじめ定められたサステナビリティ/ESG(環境・社会・ガバナンス) の目標を達成するかどうかによって条件が変化する債券。調達資金が必ずしも特定の資金使途に限定される必要はない。ヒューリックグループは新中長期経営計画の中で「社会と企業の共創・共生を図るサステナビリティを重視したマネジメントの実践」を基本戦略の1つとして掲げ、ESGを意識した事業運営と価値創造による社会課題の解決および社会価値の創造と企業成長が連動する取組みの推進を図っている。また、これまでの「CSR ビジョン」を更に進化させた「サステナビリティビジョン」を策定し、ESG経営の中心に据えている。

発行にあたり、環境省の「令和2年度サステナビリティ・リンク・ローン等モデル創出事業に係るモデル事例等の公募」に応募し、モデル性および先駆性を有する事例と評価を受け、公募において初のモデル事例として選定されている。また、本社債は環境省とその請負事業者により環境省の「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」および国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティ・リンク・ボンド原則」への適合性等についての確認を受けており、この原則に適合する公募形式のSLBしては世界初の発行事例となる。

RE100は、世界で影響力のある企業が、事業で使用する電力の再生可能エネルギー(Renewable Electricity)100%化にコミットする協働イニシアティブ。19年6月時点で、世界で170社超が加盟している。ヒューリックグループでは12年から参入している太陽光発電事業で、20 年より非 FIT 太陽光発電設備の開発を開始。子会社を含むグループの使用電力をカバーする太陽光発電設備を開発することで、25年までに 100%再生可能エネルギー化、併せて日本初の「100%自社保有電源と、自社供給」のスキームによるRE100を達成する目標を掲げている。

銀座8丁目開発計画における耐火木造12階建て商業施設は木造と鉄骨造とを組み合わせたハイブリッド構造で、21年10月に竣工予定。森の循環を促進し、結果として CO2の削減に繋げていく。

【参照】ヒューリック株式会社「サステナビリティ・リンク・ボンドの発行に関するお知らせ」

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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