暗号資産(仮想通貨)のプライムブローカーGenesis Global Tradingでは第2四半期の貸付額が約1,500億円に達した。デジタルアセットの分析およびニュースを提供するTHE BLOCKが8月4日、報じている。
同社が公開した2020年の第2四半期レポートによると、貸付総額は約1,500億円に達し、前期比で118%の増加を記録した。新規で組成した貸付についても約2,300億円に達し、2019年の同期比で324%増となった。2018年の創業以来、同社は約8,900億円以上もの貸付を行っている。
同社のCEOのMichael Moro氏によれば、3月の市場の暴落が今期の好調な数値に寄与しているという。しかし、現物取引では第2四半期で約5,500億円相当の暗号資産を取引し、新設されたデリバティブデスクでの売上高も420億円に上る。こうした背景には、ボラティリティの低さから暗号資産投資家が高金利の商品を求めていたことも報告されている。
同レポートでは、高利回りの商品として現物貸付、カバードコールのオーバーライト、リキディティマイニングを挙げている。現在DeFi領域で注目を集めるリキディティマイニングだが、DeFiを巡ってはリスク面はもちろんバブルを懸念する声も多い。引き続き動きに注目していきたい。
【参照記事】Genesis’s lending business surges as trading firms hunt for yield
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高橋奈夕
国際基督教大学4年。NYに支社を置くブロックチェーン専門のベンチャーキャピタルで半年以上インターンとして勤める。バイリンガルを生かして海外の記事を翻訳し、よりよい情報を国内に広めることにコミットしている。
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