ゴールドマン・サックスAM、再エネ電力BrightNightへの650億円の投資完了。クレジット・ファシリティは590億円に拡大

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント傘下のオルタナティブ運用チーム(Goldman Sachs Alternative)は10月7日、再生可能エネルギー電力ソリューションを提供するBrightNightへの4億4,000万ドル(約651億円)の戦略的投資を完了した(*1)。併せてクレジット・ファシリティ(融資限度枠の範囲で借り入れ・返済が可能)は、3億7,500万ドルから4億ドルに引き上げられた。

ゴールドマン・サックス・オルタナティブからの戦略的投資および追加の与信により、BrightNightは米国の再生可能エネルギー分野における主要なプラットフォームとしての地位を強化する。

今回の投資と、大手機関投資家による既存の資本拠出を合わせると、BrightNightの5か年事業計画の資金が完全に賄われることになる。これにより、太陽光、エネルギー貯蔵、ハイブリッドソリューションを含む31ギガワット(GW)の再エネ発電プロジェクトの実施を前進させられる。

BrightNightの会長兼最高経営責任者(CEO)であるマーティン・ヘルマン氏は「今回の投資と、エネルギー転換および資本市場に関するゴールドマン・サックスの豊富な経験は、弊社のIPP(独立系発電事業者)としてのビジネスモデルの遂行と、ユーティリティ規模のポートフォリオの構築を推進する。全米の顧客に最先端のクリーン電力プロジェクトを提供することに役立つだろう」と述べた(*1)。

クレジット・ファシリティはグリーンローン原則に沿い、グリーンローンとする形を取る。

ブラックロック傘下で再エネに強みを持つ米大手インフラ投資会社グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)も、BrightNightへの出資を継続する。

BrightNightは2019年に設立された再エネに特化したIPPである。公益事業や商業・産業分野の顧客向けに、クリーンで分散可能な再生可能電力ソリューションを提供することを目的とした再生可能電力のリーディングカンパニーだ。

全米の顧客と協働し、再エネの間歇(かんけつ)性という不安定な性質をよりよく管理するために最適化された、安全で信頼性の高い大規模な再エネ発電プロジェクトを設計、開発、運営している。

同社が独自開発した業界初の人工知能(AI)プラットフォームPowerAlphaを活用し、業界をリードする経済性と性能を備えた再エネ発電所を設計、最適化、運用できるのが特徴だ。

【参照記事】*1 BrightNight「BrightNight Closes $440 Million Strategic Investment from Goldman Sachs Alternatives, Upsizes Corporate Credit Facility to $400 Million

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フォルトゥナ

日系・外資系証券会社に15年ほど勤務。リサーチ部門で国内外の投資家様向けに株式レポートを執筆。株式の専門家としてテレビ出演歴あり。現在はフリーランスとして独立し、金融経済やESG・サステナビリティ分野などの記事執筆、翻訳、および資産運用コンサルに従事。企業型DC導入およびiDeco加入者向けプレゼンテーション経験もあり。
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