FTX CEO、2022年の暗号資産に必要な要素を語る

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FTXの創設者兼CEOであるSam Bankman-Fried(SBF)氏は12月28日、自身のツイッターで今後の暗号資産に必要な要素について語った。

SBF氏は「スマートコントラクトは暗号資産をデジタルゴールドからWeb3、メタバース、分散型金融(DeFi)などに昇華させた。この分野においてスマートコントラクトの重要性は語り尽くせない」と投稿。一方で、暗号資産は問題点も多く抱えていると投稿を続けた。

同氏の見解では暗号資産が産業として成長していくためには、現状の規制や取引速度では不十分だという。具体的には、トークン発行やステーブルコインなどの規制が整備されておらず、業界が安全に発展することが難しいため、機関投資家も関与しにくい状況であるとのことだ。

ステーブルコインの規制に関しては、報告や透明性、監査に基づくフレームワークを作成し、ステーブルコインがその言葉通り裏付けされていることを確かめなければならない。スポットや先物取引などに対しても、同様の統一的な体制で市場の監視を行う必要があるとした。

取引速度については、現状のままでは不十分であり、産業規模のアプリケーションにするためには現在の20倍から100倍に高めなくてはならないと考えているようだ。

また、ゲームとNFTの関係性についても言及している。ゲーム業界の既存のユーザーベースを利用することで、数十億人のユーザーと毎年数千億ドルの資金を得ることができると説明。しかし、ただNFTを付け加えるのではなく、素晴らしいゲームをよりよくするためにNFTを統合し、仮想世界をより魅力的なもにすることに意味があると語った。そのためにも、今後はさらにネットワークを拡張する必要があることを強調している。

CoinMarketCapによると、FTXは取引所ランキングの現物部門で3位に位置している。SBF氏は、全世界の30歳以下の人物で最も資産を持っているとしてForbesに取り上げられ話題となった。

なお、同氏は2021年12月に米国議会の公聴会へ出席し、暗号資産は銀行口座をもたない個人に対しても金融サービスの提供が可能で、金融包摂を進める上で重要だと意見している。

【参照URL】https://twitter.com/SBF_FTX/status/1475567126165532676

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec