イーサ(ETH)は、11月20日現時点で174ドル前後を示している。10月23日一時150ドル代まで値を下げ、その後190ドル代まで上昇したが、現段階ではサポートラインを172ドル付近に、レジスタンスエリア175ドルを超えたあたりに落ち着いたようだ。
RSI指標では、一時20%を割っていたが徐々に上昇傾向にあり値上がりが期待される。イーサリアムに見る弱気相場は、ビットコイン含む仮想通貨全体の傾向を表している。イーサが下落した10月23日、24日のビットコイン価格は7,400ドルであった。現在は持ち直し8,000ドル超えのところで留まっている。
イーサリアムを巡るファンダメンタルズとしては、12月を目処にネットワークアップデート「イスタンブール」が実施されることがある。当初予定されていた新たなコンセンサスアルゴリズムの採用は本アップデートでは採用されないことが公表されているが、イーサリアムのアップデートではスケーラビリティの向上によってさらなるユースケースの拡大を目指している。
今年9月に行われた「Ethereal Summit」では、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏、ジョセフ・ルービン氏らが、「Ethereum2.0はインターネットが普及したころのように多くのプロバイダーを介して標準化されていく。また、イーサリアムは(Facebookが関与するデジタル通貨)リブラ以上の機能性をもつことになる」と述べており、イーサリアムの拡大に強気な姿勢を見せた。
イーサの価格予想について、仮想通貨アナリストのBobby Ullery氏は、2020年には仮想通貨全体の時価総額が4.5兆ドルを超え、ビットコインとイーサリアムがこの値のそれぞれ25%を共有すると予測している。一方で、仮想通貨の価格予測プラットフォームWalletInvestor.comでは、2020年にETH価値は40ドル付近まで下降し、2025年までに200ドル超えの価格に回復すると予測が出ており、仮想通貨マーケットの先行きが未だ不透明なことがうかがえる。
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