電気自動車(EV)充電スタートアップのEnviroSpark Energy Solutionsは5月2日、5,000万ドル(約78億円)を調達したと発表した(*1)。調達資金を元手に、クリーン輸送インフラの拡大を推進する。
今回、ミドルステージ(事業が軌道に乗り始めて成長しつつある時期)のインフラ企業に資金を投じる投資会社Basalt Infrastructure Partners LLPが投資助言するファンドより出資を受けた。
この投資により、EnviroSparkは所有・運営するEV充電ネットワークを全米に急速に拡大するとともに、最先端技術で革新を起こし、EVインフラのアクセシビリティと持続可能性をさらに高めることができるようになる。
アーロン・ルケ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は「今回の投資は、事業拡大を後押しするだけでなく、すべての人にとってEVを利用しやすく、便利な乗り物にするという弊社のコミットメントを強化するものだ」と述べた(*1)。
EnviroSparkは2014年に創業し、米ジョージア州を拠点とするEV充電スタートアップだ。EVのアクセシビリティを向上させることで、不動産オーナーやドライバーの悩みを解決することを目的としたソリューションを提供している。
コンサルティングやサイトデザイン、エンジニアリング、許可取得、設置、運用・保守、ドライバーやアプリのサポートまで、幅広いサービスを手掛けている。
2022年にUltra Capitalが主導した1,500万ドルの資金を調達したのをきっかけに、EVターンキー充電インフラの設計、設置、運用における業界リーダーとなる。北米では8,200以上の充電プラグを設置し、EVの普及を促進する体制を整えている。
EnviroSparkはさまざまな分野の業界リーダーと戦略的提携を結ぶ動きを活発化させている状況だ。テスラ、フォルクスワーゲン、シェルに買収されたボルタ、スターウッド・キャピタル・グループとの長年のパートナーシップに加え、連邦調達庁(GSA)を通じて米国連邦政府ともパートナーシップを結んでいる。
さらに最近では、RaceTrac、Waffle House、IHG Hotels & Resorts、Ford Dealerships、HHHunt、Asset Livingなどと提携した。これらの提携を通じて、重要インフラを整備するニーズに対応することにより、商用および公用EVの普及を促進している。
EnviroSparkはまた、21年11月に成立したインフラ投資雇用法に基づく国家EVインフラ(NEVI)の助成金プログラムに選定された。ジョージア州ティフトンとメッターで、大規模な直流式急速充電器(DCFC)の充電インフラを建設し、テネシー州レイクランドにあるワッフルハウスでEVインフラを設置する。
【参照記事】*1 PR Newswire「EV Charging Company EnviroSpark Secures $50 Million Investment from Basalt Infrastructure Partners」
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