Facebook主導のDiemが3月中の発行に向け最終調整、UberやSpotifyで使用可能に

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Libra(リブラ)としてスタートしたFacebook主導のステーブルコイン「Diem(ディエム)」が、3月中の発行開始に向けて最終局面に入っていることがわかった。米国メディアCoinDeskが2月16日に報じている。

CoinDeskによると、Diemは暗号資産カストディ事業者および決済プラットフォームとの連携を強化することで、発行と同時にDiem協会の加盟サービスでも使用できるようにするという。

具体的には、UberやSpotify、ShopifyなどでDiemが使えるようになる予定だ。カストディ事業者のFireblocksと決済プラットフォームのFirst Digital Assets Groupが発行および流通をサポートするとしている。

Diemの強みは、Diem協会の加盟団体にあるといえるだろう。Libra構想を発表した2019年当時は、AirbnbやMasterCard、ebay、PayPalといった面々が加盟していたが、規制当局からの指摘により方針転換を余儀なくされると、いずれも相次いで脱退を発表。それでも、Diemに名称変更した現在は26団体が加盟しており、発行と同時にこれらの団体が運営するサービスでDiemを使用することができるようになる予定だ。

CoinDeskによると、Diemは小売業者や給料支払いもサポートするために、払い戻しにも対応することで簡単に法定通貨に換金することができるという。今回の報道に対して、FireblocksでCEOを務めるMichael Shaulov氏は次のようにコメントした。

「Libra構想の発表後、Diemに名称変更するなど実現までに時間がかかっているが、Diemは依然として暗号資産を社会に根付かせるための重要な役割を担うプロジェクトだと考えている。PayPalが3.5億人のユーザーを抱えビットコイン取引のサービスを提供した結果、市場にどれほどの影響を与えたのかを考えてほしい。Facebookは25億人ものユーザーを抱えている。」

2月17日には、イスラエルの金融スタートアップFirst DAGがDiemに対応した決済システムの構築を発表していた。このように、Diem協会の加盟団体以外にもDiemをサポートする動きが出てきている。

【参照記事】Diem Stablecoin Prepares for Liftoff With Fireblocks Custody Partnership

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec