東京海上日動火災保険株式会社と株式会社ディーカレットは5月13日、保険料の領収や保険金支払いといった保険契約における業務プロセスを対象に、ブロックチェーン技術を利用した自動化に関する実証実験を実施した。
本実証実験では、ディーカレットが構築中である、「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」を活用し、保険料の領収や保険金支払いといった業務プロセスの自動化に関する技術検証を行った。具体的には、ブロックチェーン上に保険契約の情報などを事前に登録しておき、事故が発生した際に当該事故情報をブロックチェーンに読み込ませることで、保険金支払い条件に合致したか否かを自動的に判定し、保険金をデジタル通貨で即座にお支払いする仕組みの有効性について検証する。
また、東京海上日動と東京海上日動の若手有志団体であるTib(※1)に対して、ブロックチェーン上でトークンを発行し(※2)、トークンを保険料や保険金と見なすことで、スマートコントラクト(※3)を用いた保険金請求支払業務の自動化に関する有効性を実証した。
※1 有志で集まった東京海上グループの若手社員が、大企業ならではの習慣やルールといった縛りを打開し、もっと自由に、夢中になって挑戦出来る「わくわく感」を社内に醸成するべく集まった団体
※2 今回発行したトークンは、デジタル通貨であり、本実証実験の関係者内でだけで使用し、円との交換は行わない
※3 送金や決済といった取引に伴うさまざまな処理を自動化する仕組み
※2 今回発行したトークンは、デジタル通貨であり、本実証実験の関係者内でだけで使用し、円との交換は行わない
※3 送金や決済といった取引に伴うさまざまな処理を自動化する仕組み
保険を契約する際には、保険料のお支払いや保険金の受け取りなど、様々な手続きが発生する。デジタル通貨やブロックチェーンの特徴を活かした業務プロセス・決済プロセスの実現は、これらの手続きをこれまで以上に効率化・迅速化することができ、利用者の利便性向上が見込まれます。また、保険会社の業務効率化・迅速化に大きく貢献することも期待されている。東京海上日動は2018年1月にディーカレットに出資をしており、本実証実験は資本提携業務の一環だと報じられている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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