第一生命、国際復興開発銀行のSDGs債に約54億円投資。海洋プラごみ問題解決に向け

第一生命保険株式会社は11月28日、世界銀行グループの国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Development:IBRD)が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンド総額約54億円の全額を購入したと発表した。海洋プラスチックごみ問題への取り組みを重点テーマとした投資となる。

第一生命は全国約1000万人の保険料をもとに約35兆円の資産を運用する機関投資家(ユニバーサル・オーナー)としてESG投資を推進。国際開発金融機関などが発行するSDGs債にも積極的に投資している。重点テーマは「QOL向上」「地方創生・地域活性化」「気候変動」など。今回、調達された資金は、トルコの都市開発における廃棄物の処理プロセス改善など、海洋プラスチックごみ削減に向けた取組みなどに供給される。

世界的に関心を集める廃棄プラスチック問題については、同社も「廃棄プラスチックは毎年 900 万トン近くが海に流失され、海洋生物や地球環境への深刻な影響が懸念されている」と注視。今年6月の「G20 大阪サミット」で、2050 年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロとすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有され、「ビジョン実現に向け日本は途上国の廃棄物管理に関する能力構築・インフラ整備などを支援していく旨、安倍晋三総理大臣が表明した。本債券によるIBRDの取組みは、大阪・ブルー・オーシャン・ビジョンにも合致している」とする。

さらに「本債券への投資を通じて安定収益を確保するとともに、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けたIBRDの取組みを資金面からサポートし、その進捗状などを継続的にフォローしていく」と表明。引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組む考えだ。

IBRDは1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在189の加盟国が出資し運営。加盟国の公平で持続可能な経済成長を目指し、地域および世界規模の経済や環境問題に効果的に対処していくため、融資・保証、リスク管理サービスに加え、開発に関わる様々な分野の専門的な分析・助言サービスを提供する。また、世界銀行は融資資金を調達するために、70年以上にわたり国際資本市場で世銀債を発行している。

【関連サイト】第一生命:国際復興開発銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資について~海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた資金供給~

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HEDGE GUIDE編集部 ESG投資チーム

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