中国工業情報化省傘下のシンクタンクである「中国電子信息産業発展研究院(CCID)ブロックチェーン研究所」は4月10日、17回目となる仮想通貨プロジェクト格付け「グローバルパブリックチェーンテクノロジー評価指数」をリリースした。
CCIDのランキングは37種類にわたる仮想通貨プロジェクトについて「基本技術」、「適用性」、「創造力」の3カテゴリー毎に採点し、総合的に評価している。CCIDの最新レポートによると、「2020年2月から3月にかけて、世界的なコロナウィルスのパンデミックの影響により、選定されたパブリックチェーンのアップデートがスローダウンしており、全体的にインデックスはあまり変化していない」。
格付けランキングのトップはイオス(EOS)、2位にトロン(TRX)、3位がイーサ(ETH)と、2月に公開された前回格付けと同様だった。一方、ビットコイン(BTC)は前回11位から14位に下げており、XRPも同様に13位から16位に後退している。
カテゴリー毎の評価を見ると「基本技術」はイオス(EOS)がトップ、次点にトロン(TRX)、IOSTが続いた。「適用性」はイーサー(ETH)が首位、トロン(TRX)とネビュラス(NAS)が続いた。「創造力」のカテゴリーではビットコイン(BTC)が他の通貨を大幅に上回った。イオス(EOS)とイーサー(ETH)が0.1ポイント差で続いた。
パブリックチェーンの技術評価は、政府機関、企業、リサーチ機関、技術開発者向けのCCIDグループのコンサルティングサービスに役立てるねらいで2018年に開始された。2019年10月に習近平中国国家主席がブロックチェーンを国策と名指しして以来、CCIDのレポートは投資家の間で意識されている。なお、中国政府はブロックチェーンを推進するが、仮想通貨は禁止し続けている。
総合評価で7位クオンタム(QTUM)や8位ネオ(NEO)など、中国由来のプロジェクトが上位に並び、また4位リスク(LSK)や9位ステラ(XLM)などのプラットフォーム系プロジェクトが高く評価される傾向がある。
【参照記事】赛迪研究院发布全球公有链指数:比特币排名第14,排第1的还是它(附完整榜单)
仮想通貨取引を始めるなら
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- Talent Protocol、Base Ecosystem Fundから戦略的投資を獲得 Web3人材エコシステムを強化へ - 2024年11月19日
- Powerledger、Solanaとの統合完了で持続可能なエネルギー取引の革新を加速 - 2024年11月19日
- PlastiksとColiba、西アフリカでプラスチックリサイクルを強化へ - 2024年11月19日
- DevvStream、米国最大級の炭素隔離施設の50%株式取得 – 環境保全と経済成長の融合を目指す - 2024年10月21日
- SolarWise、VeChainでソーラーパネル所有権をNFT化 – 小規模投資家に新たな投資機会 - 2024年10月18日