昨日のビットコイン相場は引き続き方向感のない展開、36,000ドルから38,000ドルの範囲内での値動きに終始している。
一方でイーサリアムが年初来高値を更新し1,400ドル台まで上昇。上昇材料としてはグレースケールの投信などと言いたくなるところもあるが、結局は地合いの良さと需給のみというところが正直なところと思料。イーサリアムは2018年につけた1,400ドルという高値を一時更新している動きとなっているため、ここから突き抜けるかどうかは全く不透明。しかしここを抜けてくると空白地帯となるため、テクニカル的にも予想し辛い水準に入ってくる状況。
投資対象としての人気となっている商品を機関投資家にアンケートしたところ、ハイテク株を抜いてビットコインが一位となっていることから、ビットコインを下落したところで淡々と買って行きたい投資家が多いことが伺われる。
ビットコインは引き続き三角保ち合いを上方向に抜けた場合は強気で攻めていいと考えており、下方向の場合は取引量に注意しながらのトレードとなるか。
また昨日はイエレン氏の公聴会が行われ、ドルの方向性で弱いドルは目指さないことを表明。しかし世界的に緩和相場の中、巨額の紙幣が刷られているなかで法定通貨の価値の減価は避けられないことから、ビットコインや金、リスクアセットに流れるフローは続く可能性。
ドル高の場合はビットコインは下落しやすいと言われているものの、まだその相関が成立しているわけではないため頭の片隅程度においておきたい。

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中島 翔
学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12

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