ヴァンエック社のビットコインETF、来年2月に審査延期へ

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米国証券取引委員会(SEC)が12月6日、シカゴオプション取引所(Cboe)の申請するビットコインETF「ヴァンエックトソリッドX」の取り扱いに関する審査を2019年2月27日に延期すると発表した。

ビットコインETFは、ビットコインを投資対象に含む上場投資信託だ。上場投資信託は、リアルタイムで市場価格が変動する上に取引所の取引時間中に取引が可能なことから、取得時間や取得価格をコントロールできない投資信託と比べ、機動的にポートフォリオの構築と変更ができることが特徴だ。こうした特徴をもつ他、著名人もビットコインETFの認可が仮想通貨市場の発展の一因として挙げていることなどから、ビットコインETFに関するニュースは注目を集めている。

SECがこれまでに申請されてきたビットコインETFを承認しない決定を下す中、ヴァンエックのETFが有力視されていた背景には、当該ETFのビットコイン現物と連動していることから当局が監視・監督を行いやすいことにあった。ヴァンエックトソリッドXは今回の審査見送りにより、3回目の審査見送りとなる。

ビットコインETFの認可に最も穏健で”クリプトママ”とも呼ばれるSECのコミッショナーHester Peirce氏は、ビットコインETFについて前向きな姿勢を崩さないものの、今回の審査見送りを受け、ビットコインETFに大きな期待を抱きすぎないようコメントをしている。いまだ価格操作疑惑すらも払しょくされない仮想通貨市場は、今後どのように成長していくのか。注目していきたい。

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