昨日のマーケットは米国債金利が上昇し半導体銘柄を中心に下落する動き。NASDAQが1.38%安と金利に反応する展開となった。
米国債10年金利は3.85%まで上昇しており、短期金利ではなく長期金利を中心に金利上昇する動きが続いている。(2枚目)
昨日はアメリカのケースシラー住宅価格指数が公表され4ヶ月連続の低下となったが、市場予想よりはいい数字が出てきており、住宅市場がどこで下落する動きから反転していくかは来年の見どころになるかもしれない。
流動性は引き続きかなり薄い地合いが続いており、株式市場や為替市場ともに値動きが荒く、FXのスプレッドは拡大している状況が継続。
昨日は中国の渡航制限緩和によるコモディティ需要拡大が期待されることから原油価格は底堅く推移。コモディティ価格の占う上では中国の今後の経済対策等が価格を左右する可能性があり、その影響によってインフレ見通しに変化が出ないかは注目しておきたい一つのポイント。
またアメリカの労働市場の話題ではハイテク関連の労働者が失業してから短時間で再就職できているという状況となっており、引き続きアメリカの労働市場はタイトな受給環境なのが浮き彫りとなっており、3ヶ月以内に再就職を行っている人は83%というデータが出ている。1ヶ月以内の再就職も4割と高い水準となっており、ハイテク関連銘柄の株価は下落する中、採用が強い地合いが続いている結果となっている。
労働市場がより厳しい環境にならない限りはインフレがしっかりと抑制されないため、労働市場の賃金動向も含めて確認しながら、失業率がさらに上昇してきた段階で利下げを検討していくことになるだろう。来年一杯は利下げは行わないという見通しをFRBは現段階では予想しているため、この予想に変化が出る可能性があると考えつつ労働市場には注目したい。
仮想通貨市場は大きな変動なく推移。
オンラインゲームの元素騎士のユーティリティトークンであるRONDが数日で10倍程度まで急騰しており、ゲーム内の調整が行われつつ、ユーザーがRONDを必要とするような仕組みを作っている様子。
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中島 翔
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