昨日のマーケットは株式市場が下落。
今年最後のビッグイベントとして注目されたFOMCでは予想通り0.5%の利上げ幅に縮小されたものの、パウエル議長の会見でタカ派的な発言が見られたことによってマーケットは完全にハト派視点に転換できず。利上げサイクル終了の気配を感じさせるようなことも示唆しておりバランスを取りにいったような発言が見られている。短期的には利上げ終了、そして来年利下げ検討の予想を織り込む向きも見られていたが、このシナリオに水を差す形となった。
ポイントとしては一旦の市場のハト派姿勢は修正を余儀なくされるという点が個人的にはトレードのポイントとなると考えている。
来年2月の利上げ幅も一昨日のCPIを受けて、0.25%を織り込むような動きにもなっていたが、パウエル議長の会見を受けて、0.25%の確率は低下。一方で先行き利下げを織り込む回数が増加しており、短期的な見通しと長期的な見通しに変化が出ている動きとなっている。
米国債金利は政策金利公表後上昇する動きを見せたが、その後低下方向となり、上下に激しい展開に。ドル円も134円台半ばまで一瞬下落したがその後136円付近まで上昇し、結局135円台前半での推移に収まる格好となった。
どちらにしてもこれで今年のイベントはほぼ終了となり、本日のECBやBOEを通過したら、年末ムードとなるため、来年に向けての準備と休憩時間となるか。
仮想通貨市場は引き続き堅調な展開。ビットコインは一時18,000ドルを突破し18,000ドル台半ばまで上昇。その後株式市場が下落する中で、17,000ドル台後半まで低下してきている。
ビットコインは先物市場ではスポット価格よりも低い価格で取引されているバックワーデーションという形状となっており、引き続き市場の弱気なセンチメントが表れている状況。
足元ではバイナンス問題で揺れる雰囲気だったが、一旦流出も止まっており、ここから落ち着きを取り戻すか確認する時間帯。仮想通貨市場のニュースでは、PayPalとMetaMaskが提携を行い法定通貨でETHを購入できるサービスを提供するというニュースや、カナダで仮想通貨のレバレッジ取引が禁止となることが出ている。
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中島 翔
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