昨日のマーケットは株式市場は上昇。注目されたCPIの結果はコアCPI、そしてコアCPIともに予想を下回る結果となり、FRBのハト派が強まることが意識され株式市場は急騰し、米国債金利は急低下。
しかし株式市場は上昇幅をほぼ失う展開となっており、NYダウは上昇分を全て吐き出す展開に。ドル円は米国債金利が急低下する中、137円台から一時134円台まで下落し、3円ほどの値動きが発生している。
利上げペースに注目が集まる中、本日のFOMCを控えて、完全にハト派に転換するような期待はまだ市場には出てきていないということだろう。
ターミナルレートも5%台から4%台後半まで低下してきている状況で、利上げ最終地点が低下してきている状況。
本日のFOMCは予想通り0.5%の利上げを行うと想定されるが、来年2月の利上げは0.25%の可能性がメインシナリオとなっており、総じて将来の利上げペース鈍化を期待するような動きとなっている。
個人的な見方としては今回のCPIは確かにかなり低下したという印象なものの、コアCPIとCPIをチャートで見ると、コアCPIの低下というのがそこまでまだ進んでおらず、また一番重要なFRBが注目している、住居を除くサービスの数字は前月から横ばいというのはまだ安心材料にはならないか。
ピークアウト感はあるが、まだ安心できるような状態ではないと推測しており、マーケットの行き過ぎたハト派目線が一旦は吐き出されるような動きがどこかで出るのではないかと考えている。
本日のFOMCが通過したら今年はいよいよ終了ムードとなり、今週ECBやBOE等中央銀行ウィークでもあるため、その辺りを確認したら来年を見据えてゆっくりした方がいいだろう。
仮想通貨市場は上昇。
バイナンスのSEC関連の不安が仮想通貨市場には広がっており、このSECとバイナンスの動向次第では再度嵐が巻き起こる可能性がある。
バイナンスからの流出額も増加しており、この問題がどのように進展するかによってバイナンス取引所自体のフローが変化しそうだが、流石にバイナンスまで潰れるような事態になると、仮想通貨市場が今のタイミングでは終了となるため怖い内容と言えるだろう。
またFTXの元CEOのサムがバハマで逮捕されたと報道があり、進展がどのようになるのか注目されている。
ポジションはAUDNZDを新たに増加している。
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中島 翔
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