昨日のマーケットは株式市場が大幅上昇。短期的に売られていた株式市場だったが、CPI発表を前に急激に反発する動きとなっており、NYダウは528ドル高で34,000ドル台を突破。米国債金利は米国債入札が軟調な結果になったことを受けて金利上昇となり、ドル高地合いからドル円は137円台後半まで上昇する動きとなった。
金利は昨日上昇しながらも米国株が昨日上昇しているのは違和感を持っており、金利をベースに考えたら短期金利が高止まりする中株高が継続するとは思えない状況。
NY連銀調査でも1年先、3年先、5年先のインフレ期待もそれぞれ低下したことも調整する動きに繋がったか。
本日はCPIが発表され、今週のビッグイベントの一つとなっていることから、本日は動きづらい展開が予想される。またCPIはある程度インフレが高い水準で維持されると予想されるものの、前月よりは鈍化するとの期待が強い状況。ここで予想外に強い数字が出てきた場合は株安が大きく進む可能性があるため注意したい。過去の統計でもCPIで3%株式市場が変動したことが今年は多いことから、要注意の経済指標でもあり、また流動性が12月ということで薄くなっているため、特に今晩はポジションは極力落としてのトレードになるか。
本日CPI、明日FOMC、15日はECBと3日連続のイベント続きとなるため、本日の結果が明日続くとは限らないことも念頭に置きつつ、ECBでは利上げペースが鈍化するのかという点もポイントになっていることから、EURUSD等取引している人は下方向への動きに警戒した方がいい。
コモディティ市場では中国のコロナ緩和方向の期待から、需要の強い中国期待で銅価格が上昇しているが、この上昇が継続するのかは中国の不動産、住宅市場の回復が続くかどうかになるだろう。現在銅は供給が需要を上回っていると指摘されており、ここからの更なる上昇は限界になる可能性があると考えている。
仮想通貨市場は引き続き動意ない状況。
昨日はアメリカの司法省がバイナンスをマネーロンダリングと刑事制裁違反の可能性で告発する可能性が出てきており、FTXに次いで仮想通貨業界では嫌なニュースが出てきている。現在のところ価格に影響は出ていないが、BNBトークンだけは一時的に下落する動きが発生。正直仮想通貨市場は何もない状況で、FTXのサムも14日の上院銀行委員会の公聴会を欠席するというニュースが出ていた。日本ではOASトークンが初上場したというニュースが流れている。
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中島 翔
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