昨日のマーケットは株式市場が下落し、米国債金利は上昇。ISM非製造業景況感指数が予想以上の数字となり、利上げ方向が意識された形となり、株式市場は再度下落する動きとなった。
ISM非製造業景況感指数は予想53.5に対して56.5と大幅な伸びを見せており、前月からの54.4からさらに上昇する等、サービス業の堅調な市場が状況が確認できる数字となっている。業況指数も64.7と2021年3月以来の大きさとなっており、雇用指数も上昇し50を超えてくる等総じて強い数字なことから、まだまだFRBがタカ派からハト派に転じるのは早いと感じざる得ない数字となったことが昨日の値動きの背景となっている。
ドル円134円台から136円台半ばまで急騰しており、足元ドル円をショートポジションで攻めていた短期筋がショートカバーに追い込まれている様子がわかるかのように淡々と上昇をし続けた。
とはいえ、来週に重要な経済指標やイベントが待っていることもあり、流動性が低下する中値動きの幅というのはどうしても大きくなりやすいことから、このくらいの値動きは今月は頻発するだろう。その値動きの幅も踏まえてリスク管理は行わないといけないと考えている。
ドル円は短期的なショートカバーから上昇しているが、再度150円を超えてくるのは難しいと判断しているためどこかで戻り売りで仕掛けていきたいところ。日本円のショートも一旦買い戻しの動きのトレンドがでてきそうな状況なことから、来年も含めて円高方向でのトレードが意識される。

一方で今月はゆっくりとしたスタンスで臨んでおきたいことから、リスクは極力避けながらのトレードとなるだろう。
ニュースとしてはサウジアラビアがアジア向けの原油価格を引き下げたことが気になっており、それだけ需要が減退しているということか。

仮想通貨市場は総じて堅調な展開となり、特にAVAXが上昇。AVAXは中国のアリババの子会社Alibaba Cloudが開発者向けのインフラでアバランチブロックチェーンのサポートを発表したことが背景となっている。
ビットコインは一時17,400ドル付近まで上昇したものの、再度17,000ドル付近まで押し戻される動き。

株式市場との相関がなくなってきている印象で、なかなか仮想通貨市場自体の盛り上がりが欠ける展開が続きそうだ。
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中島 翔

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