昨日のマーケットは株式市場が大幅上昇。NASDAQは4%の上昇等総じて堅調な展開となった。
背景としてはパウエル議長の会見があり、12月にも利上げペースの引き下げを示唆したことが背景。パウエル議長は明確に「12月」という時期を示したことや、インフレがピークアウトしたことを示唆したことがマーケットにインパクトを与えたか。一方で金利を引き締めていくという方向性は今のところ変化はないことを示しており、バランスを取ろうとしたコメントになったと言えるだろう。
12月でのFOMCの0.5%の織り込み確率が79%まで上昇しており、マーケットは一気に0.5%に傾斜しているという状況となっている。
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米国債金利は低下しているが、株式市場の上昇と比較すると米ドルの下落は限定的となっている。ADP雇用統計も大きく雇用者数が低下しており、予想対比でも悪化する動きもパウエル議長の方向性と合致したとも言えるだろう。
今後を考える上では、アメリカは利上げペースの鈍化が明確化(インフレピークアウトの可能性が高まる)する中ユーロ圏のインフレ率が10%を超えているというのがポイント。EU圏でもインフレ率が鈍化しているということは明るい兆しだが、アメリカと異なるのはコアインフレが引き続き5%まで上昇しており、まだまだ余談は許されないという状況となっている。
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また中国でのコロナ対策が新たな段階とコメントされていることで、市場は緩和姿勢が強まるとの見方が出始めている。
仮想通貨市場は上昇する動き。昨日の株高を受けて、連れ高という状況。
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昨日はバイナンスが日本のサクラエクスチェンジを買収して日本に進出する動きがビッグニュースとなっている。またアメリカの仮想通貨取引所クラーケンは従業員を30%の1,100人も削減することを発表しており、仮想通貨市場ではバイナンスがほぼ独占市場と言っても過言ではない状況になってきている。
wBTCやwETHがディペッグしたことも話題となっており、本来1:1でfixされているはずが1.5%乖離した動きが出ており、市場では不安視されていた。ステーブルコインでも急に安定性が失われるケースが多発しているため、保有している仮想通貨でステーブルコインの種類はUSDTやUSDCあたりに集約しておいた方がいいかもしれない。
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中島 翔
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