昨日のマーケットは株式市場が下落。S&P500とNASDAQともに下落しており、総じて軟調な1日となった。
背景としてはFRB高官から相次いでタカ派的なコメントが出ていることが相場の重石となったか。セントルイス連銀のブラード総裁や、NY連銀のウィリアムズ総裁、そしてブレイナードFRB副議長等がコメントを出しており、総じてタカ派的なコメントを出していることが下落の一材料となっている。
また中国でコロナ対策による抗議活動が活発化しており、政府としても対応が取れない状況。
コロナ感染拡大懸念から昨日朝方は資源価格が下落し、資源国通貨であるAUDやCADが売られる動きとなっていたが、欧州時間には収まる動きとなった。
ドル円は一時137円台半ばまで下落しており、クロス円が総じて下落している状況。NY時間にはタカ派的なコメントからドル高の動きとなり、ドル円は138円台半ばへ。ドルストレートもドル高方向での推移となっている。
欧州ではラガルド総裁がユーロ圏のインフレに関してピークに既に達している可能性を否定し、利上げ終了が近づいていないということをコメントしている。そのためユーロに関しては引き続き上昇圧力がかかりやすいと考えているが、先物市場でのポジションはユーロロングが積み上がっていることから、どこかで一旦ユーロロングが短期的に下落して欲しいという状況。ユーロドルではいい水準にきているような雰囲気もあるため、どこかでロングは検討したい。
またニュースとしては日銀の保有国債が含み損となっており、緩和している状況の中で初めての状況に陥っている。ここから利上げを行うと実質的な債務超過に陥る可能性があるため、なかなか利上げに踏み込めないという状況になる可能性があるだろう。
原油価格は一昨日一時73ドルまで下落していたが、次回のOPECの会合で減産される可能性が指摘されていることから、76ドル台まで上昇。しかし需要が高まらない限り価格が堅調に上昇していくということは難しいか。
仮想通貨市場では価格に大きな変動はないが、大きなニュースとしてBlockFiがチャプター11の破綻申請を行ったということが話題となっている。
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資産は10億ドルから100億ドルとも言われており、FTXの余波で大きなレンディング企業が破綻に追い込まれているというのがどのように今後波及するのか動向は見ておきたい。
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中島 翔
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