昨日のビットコイン相場は続落。一時下落が止まらず60,000ドルを割れる水準まで到達し、最高値から1万ドルほど調整する動きとなった。短期レバレッジ勢のロスカットが相次ぎ、価格の下落に寄与しており、700億円前後のロスカットが発生したと見られている。
ファンディングレートを見ても一旦は短期勢は一掃されたように見えるため、ここからさらに下落を大きく進めていくというのは難しいかと考える一方で、大口投資家の動きが少し出てきていることから、現物主導で売られる可能性は否定できないところ。
しかし中期的には上方向で引き続き目線は維持しているため、60,000ドル割れで一旦ロングでひろっている。昨日の下値を割れる動きを見せたら一旦撤退する予定。
イーサリアムもチャートでは綺麗なトレンド転換が現れておりサポートラインを綺麗に割れてきている。(下記チャート参照)
仮想通貨のニュースとしてはVanEckのビットコイン先物ETFが取引開始していることや、マイニング業者の大手マラソンがSECから召喚状を受けていること、TwitterのCFOが仮想通貨には投資をしないというニュースが流れている。
米国市場は堅調な相場展開。昨日発表されたアメリカ小売売上高が+1.7%を3月以来の高水準となっており、3指数ともに上昇。インフレ懸念や先日のミシガン消費者信頼感指数が悪化していた中で、消費者の購買意欲が高いことが確認されたことが相場を後押しした格好。
ドルも小売売上高を受けて上昇する中ドル円は115円付近まで上昇幅を拡大させる展開。
一旦のレジスタンスラインとなっているためこの水準では上値が抑えられているが、上方向への圧力は本日もかかりやすいため押し目は拾っていくスタンスで。昨日まではここでショートエントリーと記載したが、一旦見通し変更で押し目買いのスタンスで臨みたいと考えている。
米国債金利も10年金利で1.64%まで上昇してきており、もう少し上昇したら利益確定の予定。
日経平均株価はあまり大きな動きが出ていないこともあるが、とりあえずは上方向でのポジションは維持している。
米国市場ではリビアンの株が引き続き上昇しており、VWの時価総額を超えていることから異常な急騰を見せていることが注目されている。
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中島 翔
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