昨日のマーケットは株式市場が下落。
NY時間前場は堅調な動きとなっており、NYダウも上昇する動きとなっていたが、後場に入り下落基調に転換。背景には先週のCPI以降急上昇していた株式市場の調整のタイミングと考えており、また昨日も急にハト派に転じることを敬遠するような高官の発言も出ていることが後場の動きに繋がったか。
金利は昨日短期ゾーンはほぼ横ばいで10年ゾーンは金利低下する動きとなっており、一旦株式市場はショートカバーの展開が続いていたのが落ち着いたと考えるのが自然だろう。
次の焦点は高インフレ率がどのようなペースで落ち着いてくるかという点であり、また11月中旬で年末を意識する時期でもあるため、急なポジション調整が発生するかどうかは注意しておいた方がいいか。
FRBの利上げ織り込みは12月0.5%、そして2月は0.25%というペースまで織り込み度合いが低下しており、一旦2月の利上げ織り込みの0.25%というのは低すぎる可能性があることは個人的に気になるところ。そのペースでは来年0.25%ずつの利上げ幅になり春先には利上げ終了というペースになっているため、そこまでハト派にいきなり転じているのは不安な点があるため、このペースが若干再度調整する中で上昇するとなると株式市場は一旦調整する場面もあるか。
また注目された米中首脳会談では緊張緩和の方向で一致というコメントがアメリカから出ており、バイデン大統領は台湾侵攻の差し迫った脅威があると考えていないというコメントはマーケットを好感させた。
またモルガン・スタンレーが昨日レポートを出しており、2023年ではインフレ緩和期待で現在の四半期がピークで来年以降は米ドルは下落していくという見通しを出している。
仮想通貨市場は先週からの混乱の動きが一旦落ち着きつつあり、嵐の前の静けさのような雰囲気。
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FTXの余波が全く終わったわけではないが、昨日はバイナンスが仮想通貨業界復興に向けた事業再生ファンドを設立することを発表したことが短期的なショートカバーに繋がっており、ビットコインは一時反発する動きに。しかし戻りも弱く17,000ドル台すら回復できないことを見ると地合いはかなり弱い状況は変わっていない。
このタイミングでcrypto.comがイーサリアムを誤送金したという内容がTwitterのユーザーからの投稿で発覚しトップが釈明に追われる事態となっており、仮想通貨投資家の不安を煽るようなミスを犯してしまっていることが話題となった。
ビットコインの未決済建玉は価格の下落が落ち着いてもポジション調整をする動きは変わっておらず低下している動きに。
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一方でファンディングレートは大幅なマイナスから縮小する動きとなっており一旦落ち着く方向で推移している。
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ポジションはGBPAUDのショートを先週から保有し続けており中期的なポジションとして構築中。
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中島 翔
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