昨日のマーケットは本日のアメリカ中間選挙を控え、株式市場は上昇。
共和党優勢という予想がされる中、共和党となった場合株式市場には有利に働くと言われているため、選挙の予想を前倒しで織り込みにいっている相場になっている。共和党が勝利した場合に株価が上昇しやすいと考えられているのはヘルスケアセクターとエネルギーセクターとなるだろう。
米国債金利も上昇しており、金利が上昇する中、米ドルは下落、株式市場は上昇と動きがチグハグとなっており、中間選挙前にそれぞれが個別で動いているような印象。金利と米ドルの関係性も乖離し続けており、米ドルのポジションが調整されていることが下記のチャートからもわかる。

本日の中間選挙は共和党が下院を制するということで既にある程度織り込み済みと考えた方がよく上院が拮抗しているような状況。もしも民主党が上院、下院ともに制するようなことになれば株式市場は一旦下落する動きになると見込まれている。一方で相場に与える影響は限定的ではないかと考えており、10日のCPIも控えていることから投資家は中間選挙のみで先行きを判断することは難しいだろう。
中国ではゼロコロナ政策が緩和されるとの期待が高まっていたが、ゼロコロナ政策は堅持すると表明しており、マーケットは失望する動きとなった。中国の輸出量も急減しており、10月も予想外の減少となったことから、中国のリセッションリスクが高まっている状況。
仮想通貨市場は総じて軟調な展開。ビットコインは20,000ドル台前半まで下落しており、足元上昇の動きが見られていたが続かずに失速。上昇幅を完全に吐き出す動きとなっている。

オンチェーンで見るとロング勢がストップに引っかかったような数字も大きくは見られておらず淡々と売られていたか。
足元では小口でもビットコインを現物で買っているようなデータが出てきておりアクティブアドレスの増加が確認されていることから、夏場からの底堅さを見てビットコインに再度参入してくる投資家が増えているような印象。
昨日話題となったのはバイナンスのCEOであるCZ氏がFTTトークンを全て売却するとの報道を受けて、FTTが急落。またソラナも関連して大幅下落している。FTXもバイナンスに対して1FTT=22ドルで買い取るとの提案もしており、FTXの親会社であるアラメダリサーチの財務状況が悪化しているとの懸念が出ている中、払拭させるため対応に追われている様子。
ポジションはGBPAUDのショートと英国FTSEのショートを新規で作っている。
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中島 翔

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