Huobi Japan上場のテゾス(XTZ)アップデート状況を解説

今回は、テゾス(XTZ)のアップデート状況について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Huobi Japanとは
  2. XTZとは
    2-1.XTZの概要
    2-2.仮想通貨としてのスペック
    2-3.XTZの特徴
  3. XTZのアップデート状況
    3-1.これまでに完了しているアップデート
    3-2.22年に完了したアップデート
    3-3.最新のプロトコルアップデート
  4. まとめ

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所である「Huobi Japan(フォビジャパン)」が、22年9月28日より新たに「XTZ(テゾス)」の取り扱いをスタートしました。今回は、Huobi Japanに上場したXTZについて、その概要や特徴、アップデート状況などを詳しく解説していきます。

①Huobi Japanとは

仮想通貨取引所・販売所のHuobi japan(フオビジャパン)

Huobi Japan(フォビジャパン)とは、ユーザー数および取引量が共に世界トップレベルを誇る仮想通貨取引所Huobiグループの日本法人です。Huobiグループが展開する取引所は、世界170ヵ国において数千万人に利用されており、世界最高水準とも言われる高いセキュリティ性でも知られています。

そんなHuobiグループの日本法人であるHuobi Japanは、金融庁によって日本の「暗号資産交換業者」として登録されており、外資系でありながらも国内の取引所と同じように信頼のおける取引所として人気を集めています。また、国内における取扱い銘柄ペア数は国内でも有数の取引所で、「ビットコイン(BTC)」や「リップル(XRP)」、「ネム(XEM)」など、22年10月時点の取り扱い仮想通貨は全25銘柄、57銘柄ペアにもおよびます。

②XTZとは

2-1.XTZの概要

Tezos
XTZ(テゾス)とは、17年にメインネットローンチされた、スマートコントラクトや「DApps(分散型アプリケーション)」の利用に適したブロックチェーンプラットフォームのことを指します。

テゾスはアメリカ・ニューヨークの世界的な金融機関グループMorgan Stanley(モルガン・スタンレー)のアナリストだったArthur Breitman(オーサー・ブライトマン)氏と、その妻Kathleen Breitman(キャスリーン・ブライトマン)氏によって開発が行われ、18年9月にメインネットの稼働をスタートさせました。

DApps開発のプラットフォームとしてはイーサリアム(ETH)がよく知られていますが、テゾスは独自のブロックチェーンおよびスマートコントラクトを採用しており、処理件数の増加による速度の遅延や手数料の高騰といった「スケーラビリティ問題」の影響を受けることがないため、現在さまざまなプロジェクトにおいて利用されています。

2-2.仮想通貨としてのスペック

XTZの仮想通貨としてのスペックは下記の通りです。

ティッカーシンボル XTZ
現在の価格(22年10月6日現在) 1.44ドル(約208.63円)
時価総額 約13.1億ドル(約1,898.8億円)
時価総額ランキング 40位
循環サプライ 約9.1億XTZ

2-3.XTZの特徴

①独自のスマートコントラクトを実装している

テゾスのスマートコントラクトには、契約内容を厳格に検証し、ハッキングなどの発生リスクを最低限に抑える「フォーマル・ベリフィケーション(Formal Verification)」と、バグやエラーを事前に排除する仕組みを持つ「OCaml(オーキャムル)」という二つのシステムが導入されています。

これによって、ブロックチェーン上における処理のさらなる効率化を実現するとともに、スマートコントラクトの高い安全性を維持することに成功しています。

②LPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)

テゾスでは、コンセンサスアルゴリズムとして「LPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)」を採用しています。LPoSは「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」の一種として知られており、通貨の保有量に応じてブロックの生成に参加できる人が決定する仕組みとなっています。

PoSは膨大な電力消費などが取り沙汰されている「マイナー(採掘者)」が必要ないため、よりサステナブルであると注目を集めていますが、一方で、富が偏ってしまうのではないかという懸念もあります。

そんな中、テゾスが採用しているLPoSは、ブロック生成者の候補となるための通貨保有量には一定の基準が設けられているものの、テゾスの保有量があまり多くないという人は自身の保有するテゾスをブロック生成者に委任することが可能となっているため、より多くの人がブロックの生成に関わることができるシステムとなっています。

③XTZのアップデート状況

テゾスはこれまでに、11度にもおよぶアップデートを行ってきており、これらのアップデートにはそれぞれ、世界的な都市の名称が付けられています。テゾスはアップグレードの際にハードフォークが起きないという特徴があり、分岐チェーンが生じることがないため、ネットワークの安定性を維持しながらアップデートを行うことが可能です。

ここでは、これまでに完了しているアップデートおよび22年に入り完了したアップデート、最新のプロトコルアップデートについて、解説していきます。

3-1.これまでに完了しているアップデート

  1. アテネ(Athens):19年5月
  2. バビロン(Babylon):19年10月
  3. カルタゴ(Carthage):20年5月
  4. デルファイ(Delphi):20年9月
  5. 江戸(Edo):21年2月
  6. フローレンス(Florence):21年5月
  7. グラナダ(Granada):21年8月
  8. 杭州(Hangzhou):21年12月

3-2.22年に完了したアップデート

9. イサカ(Ithaca):22年4月

「イサカ(Ithaca)」は22年4月に実施されたアップデートで、これにより、テゾスブロックチェーンの高速ファイナリティとスケーラビリティの向上が可能になりました。また、コンセンサスアルゴリズムを更新することによってネットワークのさらなる高速化を実現したほか、ステーキングを実施するための要件も緩和されました。

10. ジャカルタ(Jakarta):22年6月

「ジャカルタ(Jakarta)」は22年6月に実施されたアップデートで、「オプティミスティック・ロールアップ」の実験的な実装を行ったほか、ネットワークにおけるプライバシー機能の改善も行われました。

3-3.最新のプロトコルアップデート

11. カトマンズ(Kathmandu):22年9月23日

「カトマンズ(Kathmandu)」は22年9月23日に実施されたばかりの最新のアップデートで、1秒あたりの最大トランザクション数増加を目的とした継続的なブロック検証の調整や、ベーキング権配布の際におけるランダム性の向上のほか、メインネットにおいてアップグレードされる「ゴーストネット」テストネットのサポート導入などが行われました。

また、カトマンズでは「スマートコントラクト・オプティミスティック・ロールアップ(SCORU)」のテストがスタートされましたが、SCORUにおいてはイーサリアムをはじめとするあらゆる仮想マシンをサポートすることによって、テゾスの機能性が大幅に向上するであろうと期待が高まっています。

④まとめ

テゾスはブロックチェーンプラットフォームとして、さまざまなプロジェクトでの採用が進んでいます。公式ウェブサイトにて公開されているように、これまでに11度にもおよぶアップデートを実施しており、今後も引き続きその機能性を高めていくと見られています。

今回実施された最新のアップデートでは、「スマートコントラクト・オプティミスティック・ロールアップ(SCORU)」のテストがスタートされており、これによりテゾスのユースケースが拡大した場合、XTZの価値にもいい影響を与えると考えられるため、この機会にHuobi Japanで口座を開設し、XTZの取引を行ってみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12