昨日のマーケットは株式市場では指数によってバラバラな値動きに。
アマゾンの決算が予想外に大幅悪化したことから急落し、NASDAQはアマゾンに引っ張られる形で下落し1.6%の下落。メタ社の株価も等々100ドルを割れる等GAFAM銘柄はことごとく株価は下落し続けている。
一方でNYダウは0.6%高と堅調な動きとなった。
アメリカでは第三四半期のGDPが発表され+2.6%とプラス成長となっているものの、相場にはあまり影響を与えていない。
米国債金利は引き続きアメリカの金融当局の政策変更が意識されているのか金利低下の動きが継続しており、10年金利は3.92%まで低下する動きとなっている。
ドル円は東京時間に一時145円台前半まで急落していたが、その後146円まで急速に反発し、下攻めは一旦落ち着きを見せている。
昨日の大きな発表しては注目されていたECB政策会合が行われ、予想通りの0.75%の利上げとなったが、12月は0.50%の利上げの可能性があり、ハト派よりの内容となったことを受けてユーロが大幅下落。対ドルでは昨日パリティを突破して1.00台後半まで上昇していたが、再度パリティ割れの水準まで押し戻される格好となった。
声明文でもこれまで「数回の会合にわたり利上げを行う」というような文言が外されたことが市場の反応を誘う格好となった。またラガルド総裁の会見ではQTについての議論は今回はなかったものの12月の会合では議題になると言明しており、債券保有量を縮小する議論がスタートするということもコメントとして出ていた。
欧州株では話題になっているクレディスイスの株価が5,900億円の増資報道により急落しており、-19%と過去最大の下げを記録。
日本では総合経済対策として一般会計で29兆円超の予算を計上しているが、この予算の使い方が本当に正しいのか疑問視する声も出ており、日本での物価高に対する対策も注意しておいた方がいいだろう。
仮想通貨市場ではビットコインが昨日は反落。21,000ドルあたりまで上昇していたが20,000ドル前半まで下落しており、調整安と行ったところか。
チャートはまだどちらとも言えない水準でもあるため、上にも下にも可能性はあるという状況。
足元のファンディングレートはプラス圏で推移することがほとんどとなっており、短期勢は上方向を見ていることがわかるが、あまりにも上が重くなってくるとポジション外しのフローが出やすくなるため、株価次第では一旦下を試す展開もあるか。
また20,000ドルを超えてくるタイミングでストップロスの買いが入っているようでショートカバーのフローが入っていることが下記のチャートからわかることから、足元21,000ドルまでの上昇は新規のフローというよりはショートカバーからの上昇と考えるのが自然だろう。
仮想通貨市場のニュースではNFTをテーマにしたSNS連続ドラマ「ノンファンジブル」の予告動画が公開されており、エンタメとしては面白いニュースが出ている。
ポジションはECB前にユーロドルは利益確定済で他は保有した状況。
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中島 翔
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