昨日のマーケットは米国株式市場は続伸。NYダウで1.3%、NASDAQで0.9%の上昇と引き続き先週末の流れを引き継いでいる格好となっている。
昨日はアジア時間に中国株が大幅下落しており、3期目続投となった習近平体制で、側近で固めた人事を発表したことが背景となっており、権力が集中することをマーケットは懸念した様子。ナスダックゴールデンドラゴン中国指数は14%の下落を見せており、2013年以来の安値で引ける動きとなったことから、アジア時間は先物ベースで日本株含めて上値が重い展開となっていた。
為替市場では朝方から円が再度売られる動きとなり、再度日本政府が介入を実施した模様。149円台後半まで反発していたが、145円台まで再度介入で下落するも、短期的な調整にしかならず148円台まで回復しており、上下に乱高下が続いている状況となっている。
21日に行われた日本の円買い介入は5.5兆円規模となったことが日銀当座預金見通しから示唆されており過去最大規模で行ったと考えられている。介入に関してアメリカのイエレン財務長官は日本から特に報告は受けていないとコメントしており、通常は介入時にアメリカに伝えるというのが慣例だったが今回はもしかしたら行っていなかったのかもしれない。
介入のタイミングも海外勢の投機筋を意識した時間帯となっており、東京時間ではなく、海外時間で行っているということが下記のチャートからもわかるだろう。
現在介入したタイミングでは発表しないステルス介入となっているため、投機筋もこの辺りから上に攻めにくい状況になってきているのではないかと推測されることから、150円超えは少し距離が出始めている可能性があることはポイント。米国のタカ派スタンスにも変化がみられる可能性が出ているため、これまでのドル高円安トレンドの強さは弱まると考えている。
仮想通貨市場は米国株式市場が上昇する中でも全く連動せず横ばいでの推移。朝方一時上昇する局面があったが続かず、19,000ドル台前半での推移が継続している。
株との相関係数が低下する中、ゴールドとの相関が再度強まっている状況となっており、時期によってこの相関係数が変化することには留意したい。はっきり言って目立ったポイントが仮想通貨市場はなくコメントすることがあまりないと言った状況となっており、早く動きが出て欲しいところ。一つ言えることはビットコインの保有者が20,000ドルアンダーで増えてきているということで、現物をゆっくりと積み上げている投資家がいるということはいいポイントと言えるだろう。
ポジションは引き続き変更なし。
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中島 翔
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