先週末のマーケットは株式市場が大幅上昇。WSJのニック記者によるFRBが景気の引き締め過ぎを懸念しているとの報道をきっかけに短期金利を中心に金利が低下し株式市場は一気に急騰する動きとなった。NYダウが2.5%高、NASDAQも2.3%高とマイナス圏から一気に上昇する動きとなっている。
またFRBのブラード総裁や、デーリー総裁等も利上げの減速時期を討議する必要性についてコメントしたことも金利低下に寄与したか。
22日から次回のFOMC前ということでブラックアウト期間に入っていることもあり、市場では一旦この利上げスタンスが弱まる方向で今週はトレードせざる得ないと考えており、株式市場は今週上昇方向で推移すると見て、引き続きシナリオは変えず押し目を拾っていくスタンスで問題ないと考えている。
また為替市場でもアメリカと口裏を合わせたのかはわからないが、上記のような話題が出るタイミングで、ロンドン勢が帰宅するタイミングの時間で流動性が低下するタイミングで介入を行ったとみられており、ドル円は151円台後半から一時146円台まで5円程度急落。
財務省は介入について明確に行ったことは示していないが、この値幅となると流石に介入を行ってはいないというのは少し難しい説明となるだろう。
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上記はドル円、S&P500指数、米国債10年金利のチャートとなっており、金利がニック記者の報道で為替介入の前に低下し始める中、ドル円もその後為替介入が入り、一気に急落する中、S&P500指数は急激に上昇を始めていることがわかる。
ニュースとしては中国で習近平総書記が3期目に入り、最高指導部の顔ぶれが発表されたが、メンバーとしては習近平の側近で固められており、台湾侵攻が現実的になるのではないかとの意見が出ていたことは印象的。習近平に物を言える人間が周りに居なくなったということはかなり大きなポイントとなるだろう。
またイギリスでもトラス首相が辞任となり保守党党首選が行われる中、ポリスジョンソン氏の再登板の可能性が出てきていることは面白い動き。
仮想通貨市場は株式市場が上昇するタイミングで若干反応したが200ドル程度と株式市場に全くついていけていない状況。
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もしもFRBの利上げスタンスに変化が見られると予想され始めた場合ドルインデックスが下落しながら株高で推移する可能性が高いため、今後はビットコインにはある程度追い風になるような動きになる可能性があることは注意しておいた方がいいだろう。そのため引き続きロング目線で維持。
ポジションは米ドルショートをベースで行っており、豪ドルやニュージーランドドル、ユーロをロングで保有している。
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中島 翔
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