昨日のマーケットはNYダウは小幅上昇するもS&P500指数やNASDAQは下落。半導体関連を中心に売られる展開が続いており、今週は決算週ということもあるため、明日のCPIも含めて乱高下する可能性がまだまだ残されている。
昨日はNY時間午前中にNY連銀が発表した1年の期待インフレ率が低下していたことから翌日のCPIへの期待上げなのか、株価は反発する動きを見せており、米国債金利も10年金利が4.00%から3.87%まで大幅低下していた。
これによって米ドルが弱い地合いとなっていたが、イギリスのベイリー総裁から現在緊急で行っている国債買い入れを週末に停止すると発表しており、残された猶予はあと3日であるということをコメントしたことで、株式市場は売られる展開となり、米国債金利もイギリス国債が売られるという思惑から反応したのか上昇する動きに。
米ドルは再度上昇、ポンドは下落という動きとなる中で、ドル円は介入した水準である145.95付近まで上昇している。
ドル円は現在ここまでに到達したのが緩やかな上昇でもあるため、介入は現在のところないと判断していいと考えているが、世界的にドル高が新興国等色々な国に悪い影響を与え始めているという点に関しては考えておいた方がいいかもしれない。そのため147円あたりまで上昇してきた場合は再度介入警戒感も広がるのではないかと考えている。
イギリスが国債買い入れを停止することによって、今後ポートフォリオが痛む前に中銀が買い入れオペを行っている間に国債を売りましょうということを示していることから、来週以降のイギリス国債市場は金利が急騰するリスクが出てきているという点がポイント。
現在ロシアがウクライナに対して2日連続で報復措置で攻撃を行っており世界的な非難を受けている中、ベラルーシと合同部隊を編成ということが発表されており、新たな火種が出始めている。
仮想通貨市場はビットコインが19,000ドル台付近での動きに終始。
ニュースとしてはGoogleクラウドが仮想通貨決済を導入したということでコインベースと提携したことが発表されている。
また最近続いているハッキングが再度ソラナ基盤のMango Marketsで160億円規模で発生しており、数ヶ月前ソラナベースのウォレットのハッキングも発生したり、最近でもバイナンスチェーンでのハッキングが当たり前のように発生していることは気になるところ。
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中島 翔
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