昨日のマーケットは株式市場はNYダウは続落し、NASDAQは小幅に上昇。
先物市場では午前中は堅調な地合いとなっていたが、アメリカ消費者信頼感指数が予想以上の数字となり、アメリカの新築住宅販売件数も予想以上の数字となったことから、金利が上昇し、株価が大幅に下落する流れとなった。
一旦オプション市場では米国株の下落に備える動きが出ていたことは先日説明したが、Put/Call Ratioをみると現在は0.8まで低下しており、この水準が1.1以上になるかどうかは注目しておきたい。

米国債金利はさらに上昇する動きとなり、2年債金利は4.3%台まで上昇しており、シンプルに2年我慢することができれば米国債の2年債を購入しておくだけで4%以上のリターンを得ることができるということ。

一方で10年債金利は3.9%とこの水準にきて機関投資家の一部は10年債のリバランスで購入しているというフローも聞かれた。
昨日はロシアと欧州を繋ぐノルドストリームのパイプラインが破壊されたということで、破壊工作ではないかとの話題が出ている。またOPECでロシアが原油の生産量を1日100万バレル減産削する提案をしたことから原油価格が上昇しており、OPEC次第で供給が減少されると原油価格が下落し続けるということはないことから、下落したタイミングで原油を拾っていく戦略もベター。
月末に入ってくるため短期的にリバランスのフローが出る可能性があることから、これまでと逆回転の動きが出やすいということには注意したい。
仮想通貨市場は総じて下落。ビットコインは一時20,0000ドル台に乗せていたが、NY時間の株式市場の下落に連れて下落する動きとなり、反発するかと思いきや再度株式市場に裏切られる形となった。

足元はビットコインと株価指数の相関が崩れかけていたが、やはりすぐに相関がなくなるということはなさそうな印象。金融緩和から引き締めに転じている中では、どうしてもマクロの動きに釣られるというのはしょうがないことか。
トレンドは長期的には下落トレンドで、取引高もあまり増加しないことから、トレーダーは一旦引いている様子が継続している。
MVRV Ratioは引き続き買ってもいい水準で維持しており、長期的な買い場という目線は変わらず。

しかし長期的なトレードで利用できる指標でもあるため、ここから4000ドル等下落しても違和感はないことから、リスクは極力抑えたトレードを心がけたいところ。
マイナーの取引所残高も足元は減少傾向となっており、少し諦めムードが漂っているか。

現在のポジションはゴールドをロングにしている程度。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら

中島 翔

最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- Scope3総排出量の詳細解説と企業信頼度向上の秘訣 - 2023年12月1日
- 日本でカーボンクレジットに投資をするには - 2023年11月29日
- 世界で注目の環境投資、カーボンクレジットETFの種類と特徴とは? - 2023年11月28日
- アメリカCPIを受けてドル円はどうなる?年末までのポイントや米株も解説【2023年11月】 - 2023年11月16日
- テクニカル分析のポイントは?プロトレーダーのドル円トレンド解説も【2023年11月】 - 2023年11月14日