昨日のマーケットは米国株式市場は下落し、S&P500指数は2020年以来の安値付近に到達。米国債も2年金利が4.3%まで上昇しており、10年金利も3.9%まで上昇し米ドルも強い展開と中、ドル円も144円台後半まで上昇。
再度145円台後半になると介入ラインとなっていることから上値は重くなると意識されるが、どこまで上を攻め切れるか注目だろう。
昨日は米国の高官が色々と発言しており、ボストン連銀、クリーブランド連銀、アトランタ連銀総裁等がコメントした。内容としては現在のインフレ率は高すぎるため、更に利上げを行うべきとのコメントが多く更に利上げを行う必要性があるという点でコメントは一致していた。
イギリスポンドは昨日朝方にフラッシュクラッシュのような形で対円で数分で5円動いたほど急激な下落を見せた後に、イギリス中銀が緊急声明を公表するとコメントしたことから、アメリカ時間まで一気に価格を戻す展開となり、下げ幅を完全に埋める動きに。しかし結果的には緊急利上げ等はなく、利上げを行うことに対しては躊躇しないとの発言に留まったことから市場は失望し再度下落するという上下にかなり激しい展開となった。
なぜかアメリカのバイデン政権がポンド安に対して動向を監視するとコメントしており、なぜ日本円が急落しても反応せずポンドであればコメントしたのかが不思議なところ。
イギリス国債の金利は下記のチャートの通り、2008年水準まで上昇しており、崩壊状態のチャートに。
イギリス与党内でも今回のトラス首相の経済対策に対しては非難の声も出ているようで、このままスムーズに経済政策が履行されるかと言われると難しい可能性もあるのではないかと考えている。
どこかで周りの声を聞いて政策が抑制されるようなことになれば現在の動きが一旦は止まるが、どちらにしても経済刺激策というのは現在進行しているインフレをさらに加速される要因となるためイギリスの株価には逆に重しとなるだろう。通常であれば経済対策は株高要因となるが、現在のマーケットの焦点がインフレ抑制できるのかという点である以上はここに対策を打てるかどうかが焦点となっている。
仮想通貨市場はほとんど動きなく日々コメントすることがなくなってきている状況。
その中でLUNAが20%以上の上昇を見せているが、正直この通貨も投機的な動きとしか見えないため、あまりインパクトはもうないか。
大きなニュースとしてはバイナンスが日本市場参入を再検討しているとの報道があり、もしもバイナンスが日本に参入した場合は日本人ユーザーの利用が制限されるため、現在バイナンスで利用しているサービスのほとんどが利用できなくなる危険性がある。そのような動きになると日本人のバイナンス離れが始まり、bybitやOKEX等大手のCEXに資金が移動することになるだろう。
ポジションはゴールドのロングを昨日構築している。
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中島 翔
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