昨日のマーケットはFOMCを前にショートカバーが優勢となり、米国時間後場には買い戻しの動きが入った。NYダウやNASDAQも反発しており、久しぶりに上昇した格好に。
しかしあくまでショートカバーからの上昇であり持続性があるかと言われると全くないと判断せざる得なく、後はFOMCの結果待ちといったところか。
米国債金利も10年金利が3.5%まで上昇しているが米ドル高はそこまで進まず。ドル円も143円台前半での推移となっており、ユーロドルもパリティを再度回復する動きとなっていることからも、ドル高は一服している。
明日のFOMCを控えて、本日のそこまで大きくトレンドは出ないと考えており、狭い範囲でのレンジで推移すると予想している。
昨日はアメリカのNAHB住宅市場指数が発表され引き続き米国住宅市場が悪化していることが伺える数字が発表され、政策金利が上昇する中ローン金利の急上昇から需要が一気に減退している様子が伺える。(2枚目)
またヘッジファンドが日本円のショートを拡大させている動きが再度出てきており、一旦円ショートを縮小させていたが、再度円売り攻めを再開したことが数値から判断できる。
日本で大きなニュースは祝日でも日本株のデリバティブ市場をスタートすることを発表しており、祝日でも取引が可能となるということが大きな話題となった。
仮想通貨市場は週末一気に売られたものの、昨日の米国株の反発の流れを受けて切り返す動きに。ビットコインは一時18,000ドル台前半まで下押ししていたが、再度19,000ドル台後半まで持ち直している。
またマージ終了後、エアドロップされたETHWでの取引は苦情が殺到した様子で、価格は一気に週末から下落する動きとなっていることから、ここから失地回復するというのはなかなかハードな展開となると予想される。
ビットコインは引き続きオンチェーンデータから見る限りはそこまで売り材料もないが、ポイントはクジラと呼ばれる大口のウォレットの残高推移とも考えており、1,000BTC以上や10,000BTC以上の大口が再度現物を買い始めた時が次の上昇ターンになると考えている。
仮想通貨市場で個人的に気になっているのがATOMが比較的に強いチャートを示していることで、パフォーマンスはビットコインやイーサリアムよりもかなりいい動きとなっているが理由が全くわからない。
ポジションは引き続き短期的には何も取っていない。
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中島 翔
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