先週末のマーケットは米国株は3日続伸。
為替市場でもドル高に一方方向で傾いていたが、ドル円も145円をつけることができずに黒田総裁の円安牽制発言がトリガーとなったのか、一気に2円以上の調整安となり、一時141円台半ばまで急落。数日で上下に3円とか4円の変動を見せており、少し過度な変動が続いている状況となっている。
株式市場が続伸する中で日本株も再度日経平均株価が28,000円に乗せてくる動きに。
米国株では下落に備えたプットオプションが大きく買われているということもあり、下落方向を市場は懸念しているものの、ある程度備えている時というのは意外と相場は下落しないため、個人的には半信半疑。しかしアメリカでは実質金利が低下してきておらず、このタイミングでの株高は持続性がないと判断しており、短期的な株高は今のところ続かない方向での視点を強めており、どちらかといえば、2番底を攻めにいく可能性のほうが高いと考えている。
しかしそこから更に下をどんどん掘っていくような動きはあまり想定していないため、ロングポジションを長期的にはどこで取るのか悩む相場になってくるだろう。短期的にはショート回転で引き続き攻めていく予定。
9日にはアメリカの第二四半期のアメリカの家計の純資産のデータが公表され、大幅減少していることが明らかになった。株式保有額も減少し、一方で不動産価格が上昇していたこともあり、不動産の資産価値が上昇したというデータがあるが不動産に関しては7月以降市場が反転落ち込み始めているということもあり、この資産増加は一時的なものと判断していいだろう。
またカードローン等住宅ローンを除いた消費者信用残高も増加しており、家計が苦しんでいる様子が把握できるデータとなった。
仮想通貨市場は総じて堅調な展開となっており、アルトコインの一部では投機的な動きが見られる通貨も出ていた。
ビットコインは21,000ドル台後半まで週末上昇しており、いつもは戻り売りで下落することが多いため、週明けの株価が下落したタイミングでビットコイン含めた仮想通貨市場が再度下落するか注目したいところ。
個人的には今回の上昇は上方向についていきたいと考えているが、米国株が下落するという見通しを持っていることから、まだロングでのエントリーはできていない状況。
色々な解説記事を見るとオンチェーンデータから買い場となっているという解説もあるが、それは以前からであり、結局伝統的なアセットクラスとの相関が強まっている以上米国株の動きで短期的には振らされる展開となることから、両者の相関が崩れていくかどうかも着目しながらトレードをしていかないといけないだろう。
仮想通貨市場のニュースではマイクロストラテジーがビットコインを買い増すために5億ドルの資金調達を行ったとの報道が出ており、現在の水準を買い場と考えてきているか。
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中島 翔
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