昨日のマーケットは引き続き株式市場が続落し、ダウで1%弱の下落、NASDAQも1.1%の下落となった。米国債金利も10年金利が3.15%まで上昇しドル円も一時139円台まで到達し138円台後半での推移。
昨日はアメリカの消費者信頼感指数が市場予想を上回る伸びとなり、2年債金利は一時2007年11月以来の高水準となっている。またアメリカの求人件数も増加しており、労働市場の逼迫も併せて確認できる内容となっており、今週末の雇用統計でも労働市場の逼迫が確認されてしまうのかという点は注目だろう。
昨日個人的に驚いたのはオーストラリアの住宅建設許可件数が前月比で予想が-2.0%だったことに対して、結果が-17.2%という落ち込みを見せていたこと。オーストラリアの住宅市況が落ち込んでいることが明確にわかる数字となっている。
ドイツでも昨日CPIが発表され、引き続き高水準を維持。ユーロ圏の景況感指数も1年7ヶ月振りの低水準となっており、鉱工業、サービス業どちらも悪化する数字に。消費者関連の景況感が大きく落ち込み全体の指数を引っ張った形となった。
ECBがインフレ退治のためには早い利上げが必要であり、リセッションを恐れてはいけないというコメントもドイツ連銀のナーゲル総裁が講演でも語っていた。ECBのタカハトマップは下記の画像の通り。
昨日は天然ガスの価格がドイツの天然ガス貯蔵率の目標達成が視野に入っているということもあり急落しているが、引き続き安心感はない状況。
仮想通貨市場は総じて下落。株式市場が下落する中、連れ安展開となっており、仮想通貨市場単体で材料に乏しい中、株式市場に釣られる形が続いている。ビットコインも再度20,000ドルを割れる動きとなり、イーサリアムも一時1,500ドルを割れていることから、上値が重い展開は変わらずといったところ。
ビットコインのオンチェーンデータを見ると長期的には買い場という水準になっていることは判断できるが、どうしても強気で変えるとは個人的に思えない動き。短期的にもレバレッジポジションが積み上がっており、明らかにショートを積んでいる様子が見えていることから、短期的なショートのストップを狩りに行くような動きが出れば上方向の反応も可能性としてはあるが、最終的にはアメリカの利上げやユーロ圏の利上げスピード、そして、株式市場の動向次第になる印象。
仮想通貨市場のニュースとしては、アルゼンチンで仮想通貨で納税ができるようになったというニュースがあった。
ポジションはNYダウをショートしており、イギリスFTSEもショートを継続している。
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中島 翔
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