昨日のマーケットは今週のジャクソンホールを控え、FRBのタカ派的な姿勢を織り込むような形で株式市場は大幅に調整する展開に。
NYダウで2%弱、NASDAQでも2.5%超の下落となっており、米国債金利も10年金利が3.00%を突破する等特に米国債金利は長期ゾーンの金利が上昇し、2年金利あたりはそこまでの上昇はしていない動きとなっている。
またアメリカの株式市場が下落する中で直近大幅に上昇していたミーム株がライアンコーエン氏のベッドバスの持株売却をトリガーとして下落する動きとなったことから大幅に調整しており、ほぼ上昇分を吐き出す展開となりつつある。
米国債金利の上昇により米ドルは全面高の展開となり、ドル円は137円台半ばまで上昇。ユーロドルも再度パリティと呼ばれる1.00を大きく割り込んできており、0.99台半ばまで下落している。
CFTCのデータでも中央銀行の高官の警告に従う形で大幅に金利上昇方向に賭けるヘッジファンドが急増しており、ポジション動向を見ると大幅な金融引き締めはある程度織り込んだか。ここまでポジションが積み上がるとジャクソンホールでパウエル議長は何かしらタカ派的な発言を行わない限り金利上昇分を吐き出す展開になりかねないため、今週末は大きく注目しておく状況になっている。
仮想通貨市場は株式市場が大幅続落する中でも堅調な地合いとなっており、株式市場の相関が崩れている印象。
ビットコインは21,000ドル台を維持しており、マイナー指標ではハッシュリボンが点灯しているということが注目されている。
マイナーの降伏期間が71日となっており、2018年の72日間に次いで長い期間となっていることからも一旦は底打ちしたというサインなのかもしれないが、ハッシュリボンが点灯したからといってすぐに市場が回復するわけではないため注意したい。
イーサリアムも1,600ドル台を回復しており、一旦マージ織り込みからの調整は終了したようだが、イーサリアムはまだ不透明なところが大きいことから、更なる下落も有り得ることは想定しておきたい。
ビットコインは個人的にはこの水準では買っていいと判断してロングを検討中。イーサリアムはちょっと怖いところもあるので、BTC/ETHの通貨ペアで取引してもいいかもしれないと考えている。
仮想通貨市場のニュースとしてはアメリカのインベスコがメタバースファンドをローンチしたと発表している。
ポジションは朝方NYダウとNASDAQのショートは大きく利益が取れたため利益確定して、週末のジャクソンホール待ち。
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中島 翔
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