AgletとSTEPNの違い【Move to Earn(歩いて・走って稼ぐ)】

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今回は、AgletとSTEPNの違いについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Agletとは?
    1-1.Agletの概要
    1-2.Agletの特徴
  2. AgletとSTEPNの違い
    2-1.STEPNとは?
    2-2.AgletとSTEPNの相違点
  3. まとめ

NFTゲームは「Play to Earn」から「Move to Earn」まで、色々なスタイルで稼ぐものが多く誕生しています。Play to Earnはゲームをプレイして暗号資産(仮想通貨)を稼ぐサービスです。

Move to Earnは文字通り自らが動いて仮想通貨を貯めていくゲームスタイルで、そのようなゲームアプリの一つとして「Aglet」が話題となっています。今回は、Agletの特徴やサービスの内容について紹介します。

①Agletとは?

1-1.Agletの概要

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Agletはウォーキングやランニングでサービス内において使える仮想通貨が貯まる、いわゆる「Move to Earn(動くことで稼ぐ)」モデルのNFTゲームです。開発会社はイギリスのロンドンに本社を置いています。

Agletは主にSNSでも積極的に活動している点が特徴で、公式Twitterのフォロワー数は6万4,000人に到達しています。ただし、Agletのトークンは現時点ではまだ取引を行うことができないため、実際にお金を稼げるという段階までは到達していません。

外国のサービスではあるものの、利用する上でのルールは難しくありません。日本人でも利用している人が多いことがTwitterのフォロワーから把握することができます。Agletは公式ブログを頻繁に更新しており、サービスに関する数々の情報を入手できることも優れているポイントです。

1-2.Agletの特徴

Aglet 2

①無料で始められる

Agletに初めて登録すると、「NFTスニーカー」がプレゼントされるので、ゲームを無料で始めることができます。

大手Move to Earnゲームの「STEPN」の場合、デジタルスニーカーは、決して安いものではありません。場合によっては、一足で約10万円以上の値段が設定されています。そのため、NFTスニーカーが購入できずに諦めてしまう人も少なくないでしょう。Agletは初期費用を用意できないユーザーにも、なるべくサービスを利用してもらおうと努めていることがわかります。

②スニーカーの有名ブランドを揃えられる

Agletが用意しているNFTスニーカーには、数々のブランドがあります。中でも、高価な製品として並べられている代表例は以下のとおりです。

  • アディダス(adidas)
  • ニューバランス(New Balance)
  • モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)
  • アシックス(asics)
  • ヴァンズ(VANS)
  • プーマ(PUMA)
  • リーボック(Reebok)

AgletのCEOであるRyan Mullins(ライアン・ムリンズ)氏はアディダスのフューチャートレンド部門のディレクターを務めた人物で、その知見と経験がパートナー獲得に活かされている模様です。

LVMHの場合は、2021年イノベーションアワードで「メディア&ブランド認知」部門に AGLETを選出しています。


2019年にライアン・マリンズが創業した英国を拠点とするゲームパブリッシャー、デベロッパー。ポケモン GOにインスパイアされたゲームでは、スニーカーファンがゲーム内通貨を獲得し、他のプレーヤーと競ったり、世界有数のブランドがデザインした限定バーチャルスニーカーを集めたりできます。

ただし、上記全ての企業が公にAgletとの提携関係を公言している訳ではありません。LVMHのように、既成事実とMullins氏の実績に基づいて、投資家はこのプロジェクトを判断しているようです。

③NFTスニーカーの機能が多種多様

AgletのNFTスニーカーは、多種多様な機能が搭載されています。状況に応じて履き替えることで、効率良く稼ぐことが可能です。具体的な機能の内容を紹介します。

そもそも、NFTスニーカーにはいくつかのステータスが設けられています。靴の選び方次第で、入手できる通貨の条件が変わるシステムです。ステータスの高いNFTシューズは揃えるだけでも多額な費用が発生するため、なるべく出費を抑えたい人は、天候や服装などの条件によって稼げる種類を選ぶことがおすすめです。

例えば、雨が降っていたらNFTシューズを「ブーツ」に変えます。ステータスが変動し、より効率良く通貨を貯められるようになるでしょう。ウォーキングをするときは、天気予報次第でシューズを選択することが求められます。このシューズの選択の仕方によってコインを稼ぐことができる量が変化するため、このような使いわけを自分自身で工夫すると良いでしょう。

②AgletとSTEPNの違い

2-1.STEPNとは?

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「STEPN」もAgletと同様、Move to Earnの機能を持つサービスの一種です。仮想通貨はソラナ(SOL)やBNBに対応しており、7月からはイーサリアム(ETH)にも対応しています。STEPNは2021年12月よりスタートした新しいサービスです。リリースした企業は「Find Satoshi Lab」であり、様々な著名な仮想通貨関連企業から出資を受けています。

Find Satoshi Labは、STEPNの月間アクティブユーザー数が230万人(22年5月30日時点)に達したと報告しており、現在は価格の大幅下落と主にユーザー数も低下してきているものの、すぐになくなるようなサービスではなく長く利用される可能性もあるでしょう。

2-2.AgletとSTEPNの相違点

最後に、AgletとSTEPNの相違点を説明していきます。

双方ともMove to Earnのサービスという点では一緒です。ウォーキングまたはランニングによって仮想通貨を貯める点では、大きな違いはありません。しかし以下のような細かい要素が異なります。 

①初期費用が異なる

Agletは、インストールするとNFTスニーカーが一足のみ無料でプレゼントされるアプリでした。Move to Earnを試すだけであれば、初期費用が0円で利用できます。

一方で、STEPNはこうしたサービスを提供していません。つまり、自らNFTスニーカーを購入する必要があります。初期費用の相場は約10万円と言われていますが仮想通貨の価格次第で低下したり、増加したりします。ウォーキングで出費分を取り返す場合は、相場の動向にも左右されるものの、約1カ月から2ヶ月の期間を要すると言われています。

費用をかけずにアプリを利用したい人は、Agletを優先するといいかもしれません。

②取り扱っている通貨が異なる

AgletとSTEPNでは、取り扱っている通貨が異なります。

Agletで貯められるものは「AGT(Aglet)」及び「SSTP (Signature Sneakers Point)」です。前者はウォーキングするだけで増やすことができ、後者はゲーム内で購入して手に入れます。なお、22年8月11日時点にどちらも仮想通貨取引所に上場していないので、取引には使えません。

一方で、STEPNはGSTやGMTトークンを取引所で入手できるようになっています。2022年5月以降より大きく価格が下落して1ドルを下回っていますが、2022年3月には1GMTあたり4ドルまで到達したこともありました。

③上場の有無

Agletは初期費用をかからずに利用できる一方で、2022年7月時点では上場していません。しかし今後はAgletのトークンも上場することが期待されているため、それまではコインを貯めていくというのみにの作業になります。

STEPNであれば既に上場しているため、現実で現金化することが可能なトークンを貯めることが可能です。

Agletは最初から無料でサービスは利用できるため、今後の上場することも視野に、STEPNと一緒に利用しておくことも検討しておいたほうが賢明です。   

③まとめ

今回はAgletとSTEPNの違いや特徴について解説しました。ウォーキングやランニングでサービス内の通貨を貯められる、極めて健康的なサービスです。無料で気軽に始めることができます。

歩きながら、走りながら稼げるというのはこれまでになかったシステムであり、資産を増やすという意味ではなく、健康維持や管理を目的としたアプリでもあるので、モチベーションを継続させやすいアプリとなっています。 健康管理を行う先に付随して、お金に転換することができるというのはとても魅力的な考え方だと思いますので、皆さんも今後のAgletの動向に注目しながら始めてみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12