先週末のマーケットは株式市場は調整安の展開となり、NASDAQは2%程度下落。一方で米国債金利は10年金利が3%に近づく場面も見られており、ドル円は137円台を一時突破する動きとなっている。
先週末はアメリカの当局者が現在市場が織り込んでいる来年の利下げ予想を牽制するかのように、利上げに対して積極的な姿勢を示すコメントを出しており、そのコメントによって市場が調整した印象。
筆者の見方としてはドル円の位置と米国債金利の位置がずれており、ドル円の上昇スピードが早いことから、ドル円は139円は突破しないと考えている。また金曜日は2兆ドルのオプションの期日だったことも、値動きを増幅させる要因となったか。
明らかにFRBは市場が予想しているインフレ上昇が打ち止めになる期待感を一旦は失わせるようなコメントを出し続けていることから、中央銀行に逆らうのは得策ではないと考えており、短期的にはまだ株式市場はショート回転で問題ないと考えている。ここ数週間の上昇はショートカバー主導だったこともあり、割高感に入ってきていることもあることから、一旦はショートだが、長期的には押し目を作ったタイミングではロングでエントリーしたいと考えている。
絶賛経済状況悪化中の中国だが、現在開発が止まっている建設プロジェクトに特別融資という名前のもとで、融資が実施されるとの報道があった。現在住宅ローン返済をボイコットで行わないという状況が続いているが、この打開策として行う融資と見られており、実際にこれが実行されても延命措置にしかならないという見方も出ている。中国は景気が悪くなると、刺激策や資金を融通して切り抜けようとしており、今回も問題が悪化した場合は、資金を出してくる可能性があるため、中国政府の動向はチェックしておきたい。中国の動向は豪ドルやアジア株にも影響するということは頭に入れて置いた方がいいだろう。
仮想通貨市場は先週末大幅下落しており、ビットコインは一時20,800ドル付近まで急落。
特段これといった材料はなかったが、短期的にロング勢が切らされたことがデータとして見えている。
仮想通貨市場のニュースでは、テザー社がUSDTの準備金として保有していたコマーシャルペーパーの保有額を6割前後削減したと公開されており、今後もコマーシャルペーパーの保有額を0にしていくとコメントしている。またSTEPNがアトレティコマドリードと提携しNFTスニーカーを提供することもニュースとなっていた。
ポジションは引き続き日経とNASDAQやNYダウをショートしており、保有している。ジャクソンホール前には一度解消したいと考えている。
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中島 翔
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