昨日のマーケットは株式市場は大きく下落幅を取り戻す動きを見せていたが、FOMC議事要旨を受けて、再度下落し、NASDAQは1.25%安、NYダウも0.5%安の展開に。米国債金利は10年で2.90%と大きく上昇する中、米ドルが強い展開となった。
ドル円もしっかりと135円台に再度乗せてきており、FOMC議事要旨前には135.50付近まで上昇し、引けにかけても135円台前半で維持している動き。
昨日はアメリカで小売売上高が発表され足踏みしていることがわかる数字となっていた。背景としては足元のガソリン価格の下落が消費意欲の強さに一部繋がった様子で、サービス関連での消費も堅調な数字となっている様子。しかし現在米国では働いても生活できないという世帯が急増してきており、クレジットカード等借金を利用して生活を賄っている世帯も多い状況。
インフレに鈍化の兆しが見える中、インフレ率が伸びてこないにしても高止まりで長期間維持する可能性もあり、マーケットがしっかりとそのリスクは織り込めていないか。個人的にもここからインフレ率は上昇しないと考えてはいるものの、すぐにインフレ率が平常時に鈍化するとも思えないことから、この辺りの市場のギャップというのは利益の源泉となると考えている。そのため、アメリカの株式市場がこのまま上昇トレンドに入るというよりは、一旦短期的には下落方向で調整するのではないかというシナリオをメインシナリオとしている。
為替市場は一旦の円安方向でポジションを保有する投資家が減少しており、円売り圧力が弱まっていることから、クロス円は引き続きショート姿勢を維持する予定。
仮想通貨市場は全体的に軟化する動き。
ビットコインは23,000ドル台前半まで低下してきており、足元短期的なロングポジションのトレーダーが一部投げさせられた格好が見えている。
ビットコインのオプションの取引量も7月末あたりまでは増加していたが、8月は落ち込んだままとなっており、あまりオプション市場でも方向感が見えてこないような印象。
米国株は株高方向で推移していたが、ビットコインがついていけていない状況が続いており、引き続き安心感が生まれるような動きにはなっていない。イーサリアムも一旦2,000ドルを天井として調整安となっており、マージ期待の上昇は一旦終了といった様子。
ポジションは豪ドル円とユーロドルのショートを新規で構築。日経もショートを積み増している状況。
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中島 翔
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