昨日のマーケットは寄り付きから堅調に推移したものの、エヌビディアの悪い決算発表から半導体関連を中心に株価は下落する動きとなり、引けにかけてほぼ前日と変わらずという動きとなった。
米国債金利は10年金利が2.85%だったものの、2.76%まで低下しており、ドル円は一時134円台前半まで下落する動きとなっていたが、135円台まで戻す場面も見られた。
金利が低下する中でもドルインデックスは堅調に推移していたこともドル円を支えた要因か。
今週水曜日はアメリカのCPIが公表されるが、この経済指標がかなり重要な経済指標となってきており、良好な雇用統計を受けて9月の利上げ見通しが0.75%に市場が傾く中、CPIの結果によって金利や株、そして為替市場全てが大きく動く可能性がある。
個人的には米国債金利のピーク時と現在の位置、そしてドル円の現在の水準を考えるとそこまで上昇するとは考えておらず、またインフレはコモディティ価格を見る限りピークを迎えていると判断しているため、CPIは強い数字は出ないと考えている。
アメリカの株式市場はミーム株が急騰を演じており、この上昇の背景がわかっていない。このような理由なき急騰には乗らない方がいいと考えているため、結局上昇がピークを迎えるのかは注目しておきたいところ。
またNY連銀の調査で将来の期待インフレ率は大きく低下していることが確認されており、このような動きから見ると、足元の短期的なドル高についていく必要はないか。
仮想通貨市場はビットコインは一時24,000ドルを回復しており、イーサリアムも1,800ドルを回復しているが、上値追いも限定的となっており、トレンドは出ていないと判断できる値動きに。
短期的にはショートカバーも散見されてるが、底堅さに若干結びついている程度であり、トレンドを作りだすパワーはないだろう。仮想通貨市場も株式市場と同様に水曜日のCPIまで動きは出ないことから本日も23,000ドル台をうろうろする動きとなるか。
7月はイーサリアムの大型アップデートのマージの期待上げと言われているが、ある程度既に織り込んでいることもあり、マージを通過するイベント待ちの様相もあるだろう。
ポジションはドル円のショートを構築している。長期的なドル円のショートやスイスフランのショートは継続している状況。
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中島 翔
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