昨日のマーケットは株式市場が上昇。NASDAQは2.60%高という動きとなっている。
昨日はISM非製造業景況感指数が発表され、市場予想を上回る数字となり、また新規受注が大幅に高まったことから株式市場が好感した格好に。また台湾を訪問しているペロシ下院議長を受けて中国が台湾を囲むような形で軍事演習を行う等緊張感が高まっていたが、ペロシ下院議長が韓国に移動したこともあり、緊張感が和らいだことも影響したか。
昨日はFRBのセントルイス連銀ブラード総裁や、サンフランシスコ連銀デーリー総裁から相次いで利上げタカ派的な発言が出ていることはポイント。FRB高官がタカ派的な発言を行っても米国債金利10年は2.84%から2.70%と14bpも低下していることからリセッション方向でマーケットの視点は変わらずと言ったところか。
逆イールドも2年10年で拡大している動きは続いていることもリセッションを表している一つの動き。
また昨日第二四半期の家計債務のデータがNYFEDから公表されており、家計債務は大幅上昇する動き。
一方でクレジットカードの延滞率も上昇しており、現在アメリカの家計では借入で生活を補っている状況がデータからも読み取れる内容となっている。
仮想通貨市場はマチマチな動きに。ビットコインは23,000ドル台後半まで上昇する動きも見せていたが、NY時間には特段理由はないものの、22,000ドル台後半まで下落しており、引き続き方向感のない展開が継続。
仮想通貨市場で大きな動きが出ていたのはオプション市場で、初めてイーサリアムの建玉がビットコインの建玉を上回ったというデータが出ており、現在イーサリアムの大型アップデートのマージを控えている中、イーサリアムの上方向への期待感が高まっているということがしっかりと表れている動きに。
相場というものは怖いもので、これだけ期待されると裏切るパターンが往々にしてあることから、注意したいと個人的には感じている。
イーサリアムのプットコールレシオも下記チャートの通り、コールサイドの需要が強いことが表れている状況。
特に価格帯で見られているのは、年末の12月満期のストライク価格3,000ドルというデータとなっていることから年末に3,000ドルを期待する動きが市場で出ているという点は覚えておいた方がいいだろう。
仮想通貨市場ではSolanaのウォレットでハッキングが行われており、原因が特定されていない。STEPNのアプリでも被害があったり、広範囲で被害が確認されていることから注意したいところ。
このハッキングで筆者も被害を受けており、仮想通貨のリスク管理は大事ということを痛感させられた事件となった。
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中島 翔
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